そうだ今は聖修と恋人同士になれて幸せなんだから、それはそれでいいと思う。
「尚……」
あ、また……聖修が俺の名前を呼んでくれている。
やっぱり恋人に名前で呼んでもらえると何だか特別な感じがして仕方がない。
なんて言うのか、くすぐったい感じがする。触れられるくすぐったさではなく言葉でのくすぐったさだ。
気付くと唇には生温かい感じがして、聖修が唇を重ねてきているということが分かった。
恋人とのキスとうのは本当に甘い。
何で甘いんだろうか? そこは分からないけど、きっと恋人といると甘くなれるからなのかもしれない。
だって言葉でも『甘々』って表現があるだろ? そうだ! そういうことだ。
「……ん」
「もう、本当に尚の中に私のモノを挿れてもいい?」
「うん……」
俺は思いっきり甘い声と共に頭を頷かせていた。
……本当にいいに決まっている。だって俺達は恋人同士なんだから、こういうことしたっていいんだからさ。
聖修は自分のモノにたっぷりとローションを付けると俺の足を持ち上げ、ゆっくりと中に挿れてくる。
「ぁ……」
先が聖修の先端部分が俺の後ろの蕾の中にいよいよ入ってくるんだ。聖修だって俺で勃ってくれているんだっていうのが伝わって来てるのだから。
そう先端部分から硬いモノを感じている俺。
ツンツンって……俺の入口部分を突いている。
ゆっくりとでも腰にしっかり力を挿れて聖修のモノが俺の中にゆっくりと入ってくるのだ。
流石にキツイけど、これは誰もが経験すること、だけど相手が恋人なんだから多少痛くても受け止めたい。
やっぱり痛いからなのか無意識のうちに俺の体に力が入ってしまっていた。人間って痛い時には無意識のうちに体に力が入ってしまうもんだ。だけど、そこは力を入れない方が痛くないとも聞いたことがある。だから俺は息を吐き体から力を抜いていく事にした。