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第66話 ※性描写あり

 それでも少しは痛いのだけど先程ではない。


 聖修も大分力が入っているのか額には汗が滲んでいた。


 それさえも今はカッコいいと思ってしまう。


「ゴメン……痛い?」


 今迄、自分のモノを俺の中に挿れることに必死になっていた聖修だったのだけど、聖修は俺が痛みで顔を歪ませていたのが分かったのか、俺に向かい優しくそう聞いてくる。


 本当に聖修の場合は飴と鞭だ……。


 鞭の時はとことんSで、飴の時というのは、こういう風に優しく声を掛けて来てくれる所。こうだからこれからも聖修について行く事が出来るのかもしれない。そして普通に過ごしている時っていうのはラブラブな事をしていたい。


「だ、大丈夫だから……心配しないで……俺、聖修の為なら大丈夫だしさ……」

「そっか……。本当にゴメンね……。私がこういうことに慣れていなくて……」


 本当、正直に今は俺に謝ってきているのであろう聖修。本当に心配そうにそう言って来てくれたのだから、今のは確実に素の方だろう。


 そんな所に俺の心はドキドキしてしまう。


 いや普通の人間なのだから、謝る所は謝って来てくれたという事だ。そう今の人間っていうのは非常識な人が多く、人にぶつかっても謝らない人がいる世の中なのだから、聖修は本当に普通な人だっていうのが分かる。


 こう有名人だからって自己中心的でもないっていう事だ。


 でももし聖修がこういうことに関して初めてなら俺的には逆に嬉しい。だって俺が聖修にとって初めての人になるのだから。


「もう、大丈夫かな? 半分位は入ったと思うけど……。 後もう少しだから、我慢してくれるかな?」


 本当に聖修は俺に気を使ってくれている。あ、また、聖修の優しさが分かった気がする。


 本当に聖修は俺が痛くないようになのか、ゆっくりと自分のモノを俺の中に挿れていってくれていた。


 流石に少しは痛いけど聖修の優しさの方が上回ってる為か気にならないのかもしれない。


 そしてやっと全部挿ったみたいで、


「やっと、尚の中に全部挿れることが出来たよ……これで、どうすればいいの?」


 いや、それ本気で聞いてきてるの? それとも、わざと俺に聞いてきて羞恥心を煽ってるの? あ、でも、どちらでもいいや……もう、疑心暗鬼になるのは辞めたんだった。


「こ、腰を動かすんだよ……」


 と俺は素直に答える。


「あ、そっか……腰を動かせばいいだね……」


 そう言うと聖修はゆっくりと腰を動かし始める。


「ん……っ……」


 聖修が腰を動かすことによって俺の中で聖修のモノが動き始める。


 それと同時にローションが中でぶつかりあって水音も部屋内には響いてくるのだ。


「ぁ……ん……」


 そして中で聖修のモノも動き始めていた。


 玩具の時とは違う。確かに最近の玩具は気持ち良くすることには長けているのだけど、やはり本物は違う。適当に動く。そして玩具は冷たく本当に硬いだけなのだけど、本物というのは温かくて多少は柔らかく感じる。要は温もりも感じられるという事だ。いくらモノは硬くなるといっても一応、人間なのだから、硬くても気持ち的に、いや玩具よりも柔らかいといった方がいいのかもしれない。


 そんなことを思っていると聖修は俺の気持ちがいい所を突いてきた。多分、たまたまなんだと思うのだけど……。


 それでも俺は気持ち良かったのだから背中を反らせる俺。

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