「ぁあああん!」
それに良くしたのか聖修は、そこばかりを突いてきて俺は本当にイきそうになっていた。
「尚はココがいいんだね……」
聖修は額に汗を滲ませながら腰の動かすスピードを上げ、俺の足をしっかり持って同じ所を何度も突き上げて来る。
「ぁ! ぁん! いやぁ……そこっ!」
あまりにも気持ち良くて本当に頭が真っ白になりそうだ。
そして一回思いっきり聖修は腰を引き、後ろの蕾の入口ギリギリまで引き抜くと今度は思いっきり奥へと突いてきた。
「ぁあああん!」
それと同時に俺はイってしまったのかもしれない。そこの所は初めてで、記憶の方が曖昧だったのだけど、俺の方はどうやらイったと同時に意識を失っていたようだ。
次、気付いた時には俺は家の天井を見上げていて、そして心配そうに見つめている聖修の顔がドアップであった。
「尚……だ、大丈夫……!?」
そう心配そうに聖修が今にも死にそうな表情で聞いて来る。要は青ざめたような表情で聞いて来てくれているという事だ。
「あ、うん……大丈夫」
「それなら、良かった……」
本当に聖修は俺のことを心配してくれていたのであろう。俺が気付くと安堵からなのか息を漏らしていたのだから。
「……あれ? 俺ってどうなってたの?」
「あ、だからね……なんか私が尚の奥を突いたと同時に白い液体を出したと思ったら、気を失ったみたいだったんだけど……」
「あ、そういうことか……」
その聖修の言葉に納得する俺。しかしこの行為だけで気を失うとは思ってもみなかったことだ。きっと今回のはよっぽど気持ち良かったという事なんであろう。いや二人でやったからこういう行為で初めてこれだけ気持ち良かったって事が証明されたという事なのかもしれない。
「でも、ほんの一瞬で良かったよ……」
「あ、ゴメン……。俺だって、気を失うとは思ってなかったからさ……。多分、気持ち良すぎて気を失ったんだと思うけど……」
そこは聖修のおかげなのかな? もし自分達が高校生以上だったら、きっと我慢なんか出来ないのだから、こうやってゆっくりと時間を掛けてなんて事出来なかったのであろう。だけどもう大人になったのだから相手の事を考えてヤれる年なのだから、気持ち良く出来たという事だ。高校生位だと自分が思うがままにヤってるのだから、挿れたくなったら挿れてイってしまうのがオチで、ネコの方はただ痛いだけの事で終わってしまっていたのだから。
「そっか……それなら、良かったよ……」
本当に聖修は安心したのか俺のベッドの上へとペタッとお尻をついてしまっていた。
きっと俺の意識が戻るまで気が気ではなかったのかもしれない。だから本当に聖修っていうのは俺の事を好きだっていうのが分かったような気がする。いや、さっきも思ったのだけど、聖修が有名人でしかも裏の顔も表の顔もあるのであろうけど、もし聖修が演技だとしても、全部を受け入れて上げるのが恋人である俺っていう事だろう。
しかし俺はある疑問を抱いていて、それを聖修に聞いてみることにした。
「あのさ……聖修は俺のこといつから見てたの?」
「……へ?」
唐突な質問に聖修は目を丸くしながら俺のことを見ている。
「『いつから俺にことを見てたか?』って? あ、それは、ライブに何回も来てくれてたから、気になったっていうのかな? 何回か尚を見ているうちに私は尚のことが気になったんだよ……それで、探偵雇って調べてもらってたっていうのかしら?」
聖修からのいきなりの告白に俺は目を丸くする。
「はいー!?」