水泰湦
文芸・その他詩
2025年05月28日
公開日
1,861字
連載中
──あの夜鷹という鳥は なんという目をしているのだろう
暖かい気持ちになったり、寂しい気持ちになったり。そんな、孤独に寄り添う詩集。全五十篇。
死へと向かうとき
わたしが死んだあと 誰が花をおくってくれるだろう
きみが死んだとき 誰が看取ってくれただろう
ひとが死へと向かうとき 誰が想いを聞いてくれるのだろう
わたしが死んだあと きみに花をおくってほしい
きみが死んだとき きっとわたしがそばにいるから
あなたの想いを受け取って わたしがそれを想ってゆくから