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さらば、夜鷹の目



あの夜鷹という鳥は なんという目をしているのだろう

ざらざらした模様に 大きなくちばし


それにあの目だ 褐色の強膜の薄い輪の中に こちらを見つめる大きな瞳

あれに見られると たまらなく恥ずかしい気持ちになる


あれは大口のくせに 鳴く時もくちばしを閉じたまま 胸を大きく膨らませて鳴く

ひょっひょっ ひょっひょっ 夜中に なんて騒々しい鳥だ


だけど なんだか可哀想にも見えるんだ

たぶんそこに 私もいるからだろう




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