三十億の赫く激しい赤の光が 瞼の裏に焼きついて
三十億の暗く孤独な青の光が 頭の内を凍えさせ
三十億の輝き捕える緑の光が 心の中に食い込んで
百億本の鋭く尖る光の束が 私の存在をつらぬいた
光る硝子の欠片を呑んで 生きてゆける道理はない
私の心は擦り減って 小さく小さくなってしまった