【久しぶり〜💖忘れられてるかと思ったヨ〜😅ナンチャッテ❗️】
部長から送られてきたメールを一文だけ読んで俺は素早く【Shift + delete】ボタンで捨てた。
時間差で鳥肌が立ち思わず席を立ちあがってタバコを吸いに向かう。
確かさっきのメールは鬼塚部長からの物のはず…。
名前負けしないやたら怖いあの部長があんな典型的なおじさん構文でメールを送って来た事に気持ち悪さを覚えた。
喫煙所に向い、震える手でタバコに火をつけ一服。
…
……
そう言えばあのメール誰宛だったのだろうか…。
あまりの気持ち悪さに完全削除してしまったが誰に当てた物か知っておけば部長の弱みを握れたのではないだろうか…。
惜しい事をした。が、これはチャンスではないのか…。
あのザルな部長の事だ。俺に誤送信していたなんて思いもよらないだろう。
だがこんな私用のメールを送っていたという事は他にも送っているはず。
部長のパソコンを確認できれば他のメールを送っている形跡を見つける事が出来るのではないだろうか。
***
終業後から3時間後。
一度完全に帰宅してからの再出社。
誰もいないオフィスに来て部長の机の前にやって来た。
以前より部長の事を貶めようと部長のパソコンのパスワードは盗み見て覚えている。
俺は指紋が着かないよう手袋をはめて部長のパソコンを起動した。
恐らく部長のパソコンが起動した事はセキュリティーツールにログが残ってしまったがそれでも構わない。
俺は部長のメールボックスを起動させ中を確認する。
ビジネス的なやり取りの中に紛れ、顔文字入りのメールがいくつか。
その内の一番新しいメールを開け、中を確認する。
簡単に言うと援交の申し込みだった。
メールに書かれた内容は会社の近くのホテルで待ち合わせしようという内容だった。
時刻は丁度今。
つまり今頃あの鬼塚部長はどこかの誰かとホテルインし楽しい夜を過ごすのだろう。
一時間後か二時間後か。楽しんだらそのホテルから出てくるはず…。
俺は鬼塚部長のPCをシャットダウンとすると素早く荷物をまとめ目的のホテルへと走り出した。
待ってろよ鬼塚。
今日は楽しい夜にしてやるよ!まぁ楽しいのは俺だけだがな!!