スペイン / フランスのアニメーション映画『ロボット・ドリームズ』。(原作サラ・バロン / 監督脚本パブロ・ベルヘル)
日本ではミニシアター系で公開されたのだろうか?たまたま訪れた新宿武蔵野館のロビーで予告編を上映しており、筆者は「これから上映するのかな?」と思ったのだが、既に劇場での上映は終わっているようだった。
日本版のBlurayが9月に発売されるとのことだったが、どうやら
ストーリーとしては、動物などが人間みたいに生活している、ディズニー映画の『ズートピア』を
そして、『ズートピア』のような3Dアニメーションではなく、2Dアニメーションである。
主人公は犬(DOG)。
そんな時、テレビコマーシャルで紹介されていた「ロボット」を通販で購入し、自分で組み立てて完成させる。
犬とロボットは唯一無二の親友同士のような存在になる。
ある日、二人でビーチに行くと、ロボットに何らかの
ロボットはビーチに置き去り。犬は、あの手この手を使って、再びロボットとの生活を取り戻そうとするが・・・
【ここまでは、同作品の予告編で紹介されている内容である】
!!【ここから下はネタバレになります】!!
犬はロボットを諦めきれないでいる。そんななかで、恋人に出会ったり失恋したり、などを経て、ようやくビーチに行くことが叶うものの、そこではロボットの左足しか発見することが出来なかった。
というのも、ロボットは廃品回収業者(?)に回収され、業者から新しい持ち主に買われ、修理されて新しい生活を送っていたのだった。
一方で、犬も、新しいロボットと生活を送っていた。
本作で重要なサウンドトラックとして使用されているアース・ウィンド&ファイアーの『セプテンバー』。
ロボットが、ビルの上階から、道路で犬と新しいロボットが二人で歩いているのを見つけてしまう。
ロボットは、犬に声をかけに行くことも考えるがそうはせず、アース・ウインド&ファイアーの『セプテンバー』を大音量で流す。
すると、道路上の犬にはそれが聞こえ、『セプテンバー』に反応して、踊り始める。ロボットもビルの上階で踊る。
二人は別々の場所にいながら、一緒にダンスをしているかのようだ。
【感想】
犬とロボットは、それぞれ新しい生活を送っていた。それを捨てて、犬とロボットが再会するのかと思いきや、そうはならない。
二人は、新しい生活を送っているし、この先おそらく再会することはないだろう。
それが、別々の場所で二人が『セプテンバー』を踊るところに
(※原作の時代設定により、9・11 アメリカ同時多発テロで破壊された世界貿易センタービルの二棟が映り込むシーンが何回かある。これにも、ちょっと何かしらの
読者諸君にも、過去になんらかの繋がりがあったが、今では
もう今後の人生で関わることはないかもしれない。会いたくても会えないかもしれない。
筆者たちはいま、生きている以上、前に進んでいかなければならない。
こう書くと、今までの人生では素晴らしいと思える日々などなかったと悲観する読者もおられるかもしれない。だが、心配はないのだ。これから作っていけばいい。
必ずしも良い相手・環境とずーっと一緒にいられるわけではないのと同様に、良くない相手・環境ともずーっと一緒にいられるわけではないと筆者は思う。
おそれることはない。
我々は死ぬまで死ぬことはないんだから!
死ぬまでにきっと何かしら良いことがあるさ!