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【六枝家と十斧族の因縁について】


♢六枝(むつえ)


古くから存在する

喰人(しょくじん)の一族。

外見は人間だが、

人の「肉」や「血」を糧とし、

代々“喰らうことで己の本能と存在を保つ”

という呪われた宿命を背負っている。

また、人以外の食事ももちろん摂取可能。

現在はあくまで嗜好となっている。


しかし六枝家は、

その“喰人”としての本能に抗い、

「人を食べず、影に徹する」ことを

家訓とした禁欲的な一族である。

徹底して「人間社会に紛れて生きる」ことを

選び、“理性による抑制”

と“選ばれた血統による制御”によって

己の本能を抑え込んできた。


六夢の代は、

まさにその厳しい伝統の上に築かれた家系の末裔である。




……「喰うのは――獣か、罪人だけ」

六枝家に代々伝わる不文律。





♦︎十斧(とおの)


かつて、

六枝に仕えていた家臣の一つだが、

殺人本能を捨てきれず、

積極的に“狩り”を行い続けることを選んだ

一族。

その結果、野蛮で血に飢えた集団となり、

己が力と快楽のために“狩り”を続け、

六枝家と袂を分かった。


現在は裏社会からの委託による

暗殺業も請け負っている。


彼らは

「狩ることこそが人間の本分だ」

と信じて疑わない。

倫理や理性を“弱者の鎖”と蔑み、

六枝家のように節制する在り方を嘲笑している。


……「狩らねば、我らは生きているとは言えぬ」

十斧族の信条。

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