翌日のランチで
何故か目の前には、
どうしてこうなったのかは、かじかにもよく分かっていないが、二度目ましての二人が
『
スプーンを口に運びながら、
『ああ、うん。』
とりあえず目の前のカレーに手をつけて、口を動かす。
昨日の夜ははっきりとわからなかったけど、目の前の
女の子たちがキャアキャア言うのは間違いないルックスに、どこか
いままでこんな
『何?じろじろ見て。』
『え?ああ・・・ごめん。昨日はよくわかんなかったから・・・確認してる。』
かじかが
『何それ。
『そう?っていうか・・・
さっきから周りの視線が彼に
傍にいるかじかに向けられる視線は冷たいが。
『うん?ああ、ごめん。俺、ファンがいるみたいで。』
『・・・へえ。』
かじかの反応に
『
『なに?』
カレーをすくったスプーンが止まる。
『
『・・・え?』
『俺のことは
『ほら、早く食べないと溶けちゃうよ。』
『ああ・・・。』
かじかは眉をひそめると急いでカレーを食べた。
『友達って?』
ランチを
『うん?』
『だから、友達ってこんな感じなの?私、男の子の友達いなかったから。』
『ああ、俺も女の子の友達はいないな。そういや。』
今日は休日ということもあり、葉月から誘われて
カメラマンらしく、彼はちょくちょく何かを見つけては、カメラを
『こういうのって・・・一人のほうがいいんじゃないの?集中できるの?』
『うん?』
『だから・・・撮影の
かじかが足を止めると、
『ならない。かじかは、な。』
『それってどういう?』
『どういうって・・・かじかは
『そうだろうね。』
カメラを
『そう、分かってるのにそれをしないから。』
『・・・しないわけじゃ・・・。』
『怒ってんの?』
かじかは首を横に振る。こんなことに怒る意味なんてない。
『ほら。そういうとこ。』
『
友達ってこういうもの?
かじかの心を読んだのか
『そう・・・じゃなくてもいいよ?』
撮影のたびに、
遅くなるときは必ず送ってくれる。
けして送り
二人で会う時間が多くなっていても
でも、
前の彼氏と比べたら
そんなことを
『そんな奴、さっさと忘れちゃえよ。』
海にカメラを向けて、
『俺がいるんだし、忘れちゃえよ。新しい恋見つけたほうがいいよ。』
『簡単に言うなあ・・・。』
かじかがぼやくと
『当たり前じゃん。忘れたほうがいいからな。』
『・・・それって友達として言ってんの?』
かじかが投げた言葉が、波に消えた。
何度目かの波が打ち寄せて、
何か
違うのは
『撮ってんの?』
『いいや、撮ってない。撮ってもいいなら撮るけど。』
『あー、それは無理。写真は好きじゃない。』
『ん?かじかは
『・・・まあね。作るのは好きだけどさ、なんかね。』
『うん?自分に自信ないの?』
いきなり図星をつかれて、かじかは
『うっわ。そう、美人でもないし、ほら背が高いからさ・・・。』
かじかは175センチ近くある。
普通の女の子と比べると、背が飛びぬけている。
おかげでヒールも選んだことがないし、
『そう?』
『俺はかじかよりもでかいから、気にすることないんじゃないの?』
頭一つ分、背の高い
『それに美人じゃないなんて、誰が言ったんだよ?お前は自分を知らないだけだよ。』
誰もが振り向く男に言われてもと、かじかが苦笑すると、
『何でそんな顔すんの?本当・・・そういうのはよくないぜ。』
『・・・うん。心に
かじかの心無い返事に、