「おおっ! すげぇ」
一言でいうなら、おっぱいのパラダイス!
美乳の姉ちゃん、巨乳の
おっぱい、おっぱい、おっぱいのオンパレード。誠に眼福である。
まさしく巨乳パラダイス!(一部地域を除く)
特に目を惹くのは
彼女の大質量の乳肉が横から零れ落ちそうになって魅力的だ。
皆が思い思いにビキニやフリル付きや穴あきワンピースなど、自分達の魅力を遺憾なく発揮する大胆で魅力的な水着を着用していた。
「どうだにーちゃんっ! 勃起したかぁ~っ!」
開口一番大声でとんでもないことを言い出す
しかし彼女の言うとおり勃起不可避な美女の水着姿に股間は熱くなるのを避けられそうもない。
「すげぇなみんな。綺麗だ」
「やったーっ♪ 新作水着を着てきた甲斐があったねっ」
はしゃぐ
六人もの美女を引き連れた一団はプールサイドの人達の目を惹き、注目を集めていく。
ザワつき始める人の波は集まる視線をどんどん増やしていった。
『うおぉ……すげえおっぱい』
『でけぇ。何カップあるんだろ』
「うう……みられてる……やっぱりおっぱい見られてるよぉ」
「
「うん、お願い」
やはり人見知りの
大胆な水着を着用した
『あれってキラキラアリスじゃね?』
『ホワイトミルクもいるじゃん』
『え、うそっ、サインもらえるかなっ』
著名人が見つかったことで周りが更にざわつき始めた。
一瞬にしてギャラリーが出来上がっていき、俺達は取り囲まれてしまった。
「ねえねえっ、キラキラアリスだよねっ」
「動画の撮影なのっ!?」
「サインもらっていいっ!」
「あのっ、新作のコスメっ、使ってますっ」
「
皆口々に自分の思いを四人にぶつけている。
スタートからこれではまともに動く事もできなくなりそうだ。
「皆のネームバリュー舐めてたかもしれないな」
「あっと言う間に囲まれちゃったね」
四人はすっかり囲まれてしまい、どんどんギャラリーは増えていく。
ギャラリーの中には
一人にしてしまってはあっという間にナンパされてしまうだろう。
下手をするとそのまま連れ去られるかもしれない。考えすぎではなくて彼女は本当にそういう目に遭うことが多いのだ。
「ねえねえおにいさんっ、馬アニキの中の人ですかっ!?」
「え、ええ、まあ」
「うわぁ、すっごい筋肉。間近で見ると凄いですね」
「キミは誰かの妹さん? 可愛いねぇ、何年生?」
「ああっ!? 誰が小学生だコラァ」
「姉ちゃん落ち着いて。一般人殺ったら駄目だよっ」
ギャラリーはこちらにもやってきて質問攻めにしてくる。
このデカくて目立つ身体は嫌が応にも人の目を惹いてしまうから仕方ない。
だけどここまでとはな。これではまともに遊ぶこともできない。
無邪気な好奇心はスマホのカメラを向けて思い思いに撮影を勝手に始めてしまった。
一人一人を止めても無駄だろう。だとしたら……。
「姉ちゃん、四人の護衛を頼む。俺は
「分かった」
とはいえ、この人の波を掻き分けていくのは困難を極める。
ギャラリーの中には
キラアリとホワミルの四人は既に演者の顔になってファンサービスを始めて俺達に視線が行くのを防いでくれていた。
「握手してもらっていいですかっ!」
「一緒に写真撮ってくれませんか!!!」
「ごめんねぇ、施設の迷惑になっちゃうから」
あまりにも黒山の人だかりができてしまい、とうとう施設の職員達が出向いてきた。
彼女達の人気ぶりは芸能人もかくやというほど周りの人達の理性を奪っていくが、
「凄いな、四人とも」
ファンサービスを惜しまないことでかえって人の波は収まるのが早くなっていった。
そこからおよそ30分ほど……。
たまたま居合わせたキラアリのガチファン達が一致団結して人の列を制御してくれたおかげで思ったより早く収まっていった。
◇◇◇◇◇
ファンの人達が人の波を制御してくれたおかげで思ったよりも早く人だかりを捌ききることができた。
「ふひゃぁ……。大変だったなぁ」
「お疲れさん。有名人も大変だな。まさかここまでとは」
「ウチもこんな風になるとは……ちょっと舐めてたかもぉ」
「そうだね~。ファンクラブの人が居合わせてくれて助かったよ」
誘導をしてくれたファンの人達にお礼を言い、一通り満足した人波を捌ききった
「よーしっ! そんじゃ遊ぶぞ~~~っ!」
『お~~~っ!!』
そんなわけで、俺達は早速南国風室内リゾートを楽しむことにした。
相変わらずこちらをチラチラと見てくる人は居るものの、俺達がビーチバレーのコートで自分達だけの空間を作り始めてからは声を掛けてくる者もいなくなった。
「さあいくぞ~っ! 勝ったチームには順平とのデート権を進呈するぞ!」
「聞いてないんだが?」
「いま決めた」
「「よっしゃぁあああっ!」」
「「ッ」」
「
デートくらいいつでもできるけど、彼女達にとってはそういう問題でもないのだろう。
イベントって大事だ。
「よっしゃ、それじゃあはじめっぞ」
「
「あたしが順平とデートとか柄じゃねぇしな。チーム分けは公平にじゃんけんだ」
「
――コク
控え目であるが頷く
「そんじゃいくよー、じゃーんけーん!」
『ぽんっ!』
勝負は一瞬で決着した。
「ねえちょっと戦力差ひどくない?」
対するチームは
「ちゃんとハンディキャップ付けるから安心しろいっ」
ハンディキャップとして俺は片腕のみ。スパイクとジャンプサーブは禁止。アンダーサーブのみとなった。
運動音痴な
ちなみにジャッジの姉ちゃんは球技の腕前も怪物である。ハッキリいってハンデを付けても強すぎるので参加すること自体がチートだ。
どのくらいかと言うと……、仮に俺と姉ちゃんがドッジボールで勝負したとしよう。
姉ちゃんが俺の全力投球を片手で受け止めて、カウンターで投げ返した弾丸の
それはバレーボールにおいても遺憾なく発揮されるので、姉ちゃんの爆裂サーブや稲妻スパイクは間違いなく俺の顔面に向かってくるだろう。
「よーしっ! そんじゃぁ勝負開始だぁあ!」
「絶対デート権取るぞーっ」
「おーっ!!」
「お、おー……」
女の子達の威信を賭けたバレー勝負が始まった。ちなみに