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第93話 リゾートプールで水着天国


 ホワイトミルクとのコラボ生活が始まって1週間ほどの時間が経過し、有紗ありさ達在学生にも春休みがやってきた。



 ややこしいので一応説明しておくと、今キラキラアリスはホワイトミルクとの共同生活を送っているが、俺はそこにいつも一緒に居るわけではない。


 ボディガードとしては常に一緒に居ることが望ましいものの、やはり恋人でもない女性との共同生活は色々と気を遣うことが多いからだ。姉ちゃんと交代で護衛することで一応の打開策にはなっているものと思いたい。


 ちなみに、紗理奈さりなは既にハーレムに受け入れられて何度かプレイに参加している。

 処女を捧げるのはもう少し後のタイミングでと話し合っていて、いよいよ出発となる旅行はその良い機会になりそうだ。


 本人もそろそろ我慢の限界が近そうだしな。


 ただ、そのおかげもあってか、彼女自身が「調教してください」と望んだとおり、かなりのドスケベ処女になってきている。


 小春こはるとの相性も抜群であり、かなり変態的なプレイを楽しめるようになった。機会があればそれについても語る機会を設けようと思うが、今は若菜わかなさんとのことを優先して語ることにする。


 若菜わかなさんにはこのことは秘密にされており、そういう意味でも俺はあまり側に居ない方が良いだろうという結論に至った。


 幸いにして彼女達が住んでいるマンションのセキュリティは非常に高く、部外者が立ち入ることはよほどのことがないと難しい造りになっている。


 さすがセレブ御用達の最高級マンションである。学生の俺にはそれがどれほどのものか想像も付かないが、軽く聞いた話だと最上階にはとんでもない美人セレブが住んでいるという噂だ。


 マンションの入り口で思わず振り向いてしまうほどの美人と何人かすれ違ったことがあるが、あの人達の誰かなのかもしれないな。


◇◇◇◇◇


 さて、彼女達の春休みにも突入したことで、かねてからの予定であったリゾートプールへの旅行に出発の日がやってきた。


 俺は小春こはる、姉ちゃんと共にクルマで四人をマンションまで迎えに行き、エントランス前のロータリーで待機していた。


紗理奈さりなちゃん達、準備にもう少し掛かるって。有紗ありさちゃんが寝坊しちゃったみたい」

「ははは。そうか。じゃあのんびり待つとしよう」


 プールは逃げないからな。俺も昨日は楽しみで寝られなかったし、1日目いっぱい遊ぶためにエッチも控えた。


 それにしても姉ちゃんの裸エプロンは可愛かったな。


 あれから粘り強く交渉してとうとう姉ちゃんを裸エプロンにすることに成功したのだ。

 小春こはるが一緒だったことも大きいが、なんだかんだで姉ちゃんも楽しんでいたから結果オーライ。


 散々殴られた甲斐があったというものよ。


「おいじゅんぺー。スケベなこと考えてるだろっ」

「ぐほっ!?」


 何故バレた……。この頃姉ちゃんは心が読めるんじゃないかと思うほど考えていることがバレる。


「そういう姉ちゃんはなんか元気ないな。プール楽しみじゃなかったっけ?」

「そりゃ楽しみだったさ。でもよくよく考えてみたら……」

「ああ、一人だけ貧乳なのを気にしデゴボッ!?」


 脇腹に手刀を喰らって悶えてしまう。姉ちゃんは考えてることが当たると八つ当たりしてくるから、きっと正解を引き当てたに違いない。


 そんな会話をしながら待つこと10分。ようやく有紗ありさ達がロータリーに降りてきた。


「にーちゃんおたませ~っ!」


 “お待たせ”を“おたませ~”なんて言って可愛く誤魔化す有紗ありさに苦笑しつつ、荷物を受け取ってトランクに放り込む。

 なんだかんだで楽しみにしていて眠れなかったのは向こうも同じらしかった。



有紗ありさ寝不足なんじゃないか? 目が少し腫れているぞ」

「バレたかー。興奮して寝られなくってさ。動画録ってたら遅くなっちゃった」



「他の皆も同じ感じか?」



「う、うん。まあね」



 少し含みのある言い方をする希良里きらりにちょっと疑問を覚えたが、大きな問題ではなさそうなので特に気にしなかった。



「それじゃあ出発しようか」


「いえーいっ!」

「楽しみ~っ♪」


「きょ、今日はよろしくお願いしまシュッ」

若菜わかなさん、どうしたんですか?」


 荷物を預かった若菜わかなさんは何故だか俺の顔を見て妙に緊張し始めた。


「い、いえ別に……」


 どこから余所余所しい雰囲気が強くなり、以前より心の距離が遠くなった気がする態度に少し不安が募った。


 知らずに何かしてしまったのだろうか? 

 心当たりが全く無い訳ではないが、確証が得られないうちは下手に謝るのも迷惑かもしれない。


 心当たりというのは紗理奈さりなのことだ。言葉には出さないが、彼女との距離は以前よりかなり近くなっており、態度も軟化している。


 小春こはるとの交流によって日本語も徐々に上達しているため、コミュニケーションもここ1週間ほどでかなりスムーズになった。



 紗理奈さりないわく、若菜わかなさんはかなりお姉ちゃんに甘えん坊なので、もしかしたらお姉ちゃんを盗られて拗ねているのかもしれない。



◇◇◇◇◇


「とうちゃ~くっ!」


 クルマを走らせること数時間。

 目的のリゾート施設へとやってきた俺達は早速ホテルへのチェックインを済ませることにした。


「これまた凄いホテルだな」

「スイート取るの大変だったよぉ」


 希良里きらりは今日の為に大分頑張ったらしい。予約困難と言われるこのホテルは高級レジャープールに直結しており、部屋で水着に着替えてそのままエレベーターで降りることができるらしい。


 アメニティも充実してかゆいところに手が届くサービスの数々でもてなしてくれる。



 チェックインから部屋に案内される間に見る光景の全てが一流であることが素人目にみても分かるほどに、あらゆるものが輝いて見える。



「凄いなぁ……お金掛かっただろ希良里きらり

「まあねぇ。大分奮発しちゃったけど、たまにはいいでしょ♪」



「この間の卒業旅行でも高級旅館取ってくれたしさ、なんか悪いないつも」

「気にしないでいいよぉ。兄ちゃんに撫で撫でしてもらえたらそれでOK」

「そんなことで良いなら幾らでもするぞ」



 希良里きらりの髪を優しく撫でる。きっとセットしているだろうし、あまり強くクシクシしては崩れてしまう。



「兄ちゃん優しい♡」


 ニッコリ笑顔で甘える希良里きらりは俺の気遣いに気が付いているのだろう。

 気にするなと言わんばかりに自ら頭を擦りつけてきた。


「あれ?」

「どうした希良里きらり?」

「兄ちゃんまた背が伸びたんじゃない?」


「ああ、そうらしいな。なんか最近ますます背が伸びてきたみたいだ」


 先日計った時には193㎝になっていた。元が190だったから1ヶ月で3㎝近く伸びたことになる。


 成長痛らしきものもあったので伸びているとは思っていたが、この調子ではまだまだ伸びるかもしれない。


「2メートルくらいになってしまうかもしれないなぁ」


「そうなったら素敵だね」


 これ以上身長が伸びてもしょうがない気もするが、「身長2メートルです」と名乗るのも悪くない。


 終わらない成長期ってなフレーズもちょっと興奮するじゃないか。


 そんなことを考えながらエレベーターを昇り、七人の大所帯で宿泊施設に足を踏み入れる。


 ちょっとした家族旅行だ。


 だが根本的に家族旅行とは違う。

 水着に着替えた六人の美女達と戯れることができる立場はどれだけのラッキーボーイでも叶えることは難しいだろう。


「じゃあ俺は先に着替えて行ってるからね」

「うん。着替えたらすぐに行くね~」


 手早く水着に着替えてエレベーターを降りる。

 この頃女の子達とのエッチだらけの生活で格闘の鍛錬が鈍っている感じがしたので、道場に籠もる時間を増やして徹底して鍛えてもらった。


 師範を含めてうちの道場はバケモン揃いなので、俺の鈍った身体と緩んだ根性をたたき直してくれた。


 あの変態マネージャー襲撃で頬にもらった斬り傷を、希良里きらり有紗ありさ小春こはるは心配してくれた。


 しかし姉ちゃんは違った。緩んだ根性をたたき直す為に道場に首根っこ引っ掴んで引っ張っていってくれた。


 そのおかげで戦いの勘は取り戻せたし、少し緩んでいた筋肉を引き絞ることもできた。


 とはいえ、そんな矢先に遊びに来ているのだから、また先輩方に怒られてしまうかもしれない……。


 師範は優しい人だけど、師範代や道場の先輩にはそう言ったことに厳しい人もいるからな。


 一応、ハーレム生活を始めてからも毎日の鍛錬は欠かしていないが、クソ真面目を地でいく人もいるから少しの緩みもすぐにバレてしまうのが痛い所だ。



「おお、結構賑わってるな」


 エレベーターを降りてプールサイドに出ると人人人の大賑わいだった。

 スライダーに人工波が流れるプールなどなど、広くて大きなレジャープールがのきを連ねている。


 天上はガラス張りになっており、施設内はエアコン調整で三月でも暖かい。


「にーちゃんっ、お待たせッ!」


「おお……っ!」


 有紗ありさの声に振り向いてみれば、そこには水着の天使達が眩しい笑顔で立っていた。


 さあ、楽しい時間の始まりだッ!




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