5月4日
オ●禁は彼らには苦行だったようだ。
私は使い魔を召喚して24時間体制で監視させている。
ちい●わみたいな見た目でカワイイんたけど、「コ、コ●シテクレ…メン…ス…」とかメンタルやられてる廃人みたいなことをブツブツ繰り返している。
そんなメンタリティやられた使い魔が24時間側にいるんだから、3人はだんだん痩せこけていった。
もちろん、町に入るのは厳禁だ。町には女性がいる。溜まりに溜まりまくって犯罪でも犯されたらたまったもんじゃない。
少し可哀想になったんで、私は鎧を軽装にした。ほんの少し胸元と、ヘソ出し、太腿が見えるデザインだ。
ワニンゴが「蛇の生●しかァ! いっそのこと●してくれ!」とか叫んでたけど、「●しても、私、蘇生魔法使えるよ」と言ったら、この世の終わりみたいな顔をしていた。
そもそも私の馬車だ。この中で私がどんな格好をしようが私の勝手だ。
馬車の中は不快な香りが漂っていた。カレキはそこまで変化はなかったけど、ブータロウとワニンゴは顔にデキモノができて、腐敗したチーズみたいなニオイを漂わせていた。
ここ1週間は元気のでる、精力つくもの……赤マムシとか、生タマゴとか、レバーとか、カキとか食べさせてあげたのにおかしいな。
ブータロウが「おうちに帰りたい……」ってメソメソしていたんで、奥さんと娘宛に例の写真を送るって言ったらさらに泣いていた。
特別に私のBL本だけは読むことを許可した。
カレキだけが、「時間潰しにはなる…」とか言って読み始めた。
1冊読み終えると、「続きは?」と聞いてきたんで「あるよ」と、シリーズ物20巻を渡したら、貪るように読むようになった。
ワニンゴとブータロウは、「マジかよ、じいさん」「いくら暇潰しとはいえこれは…」とドン引きしていた。