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6月13日

6月13日


 ロリコと再び会う。彼女はスーパーの店員だった(女性従業員もいたと初めて知った)。


 なぜか営業停止になり、店も崩壊してしまい、これから先どうしていいか分からないと、途方に暮れてるそうで、「そりゃタイヘンだな。私にはまったく関係ないが、可哀想に」と形だけ同情しておく。


 正直あまり関わり合いたくない。


 聞いてもいないのに同い年だと知っただけでもイライラするのに、胸の大きさが私にケンカを売っているようにしか思えない。


 ふざけやがって。ロリならロリらしくお子様体型でいやがれ。それにここはBLオンリーだ。コイツに構ってる暇はない。


 「話は終わりか?」と聞くと、ロリコは「私も勇者様のお手伝いを……」とか言い出したんで、「大変な旅だ。タヒ人もたくさんでた。魔王のせいでな」とブータロウのご遺体を目の前に押しつけたら、「あわわわ!」とその場で尻もちをついた。


 ふざけやがって。パンティは白かよ。ウサギのアップリケとか舐めてんのか、この女。狙ってやってんだろうクソが。


 「そ、蘇生させなければ!」とか言い出したんで、「この状態だとゾンビになるからダメだ」と言ったら、なにやら胸の谷間から免許証を取り出してきた(ふざけやがって。私が挟めないことへの当てつけか? この野郎)。


 どうせ原付免許かと思って見やると、『賢者検定5級』とか書いてあった。


 驚いてロリコを見やると、「実は賢者の資格もっているんですぅ」とブリっ娘していた。蕁麻疹がでそうだ。


 「5級なら蘇生魔法なんか使えないだろ?」って聞いたら、「私のお師匠様であれば、松●しげるを美白にすることも可能ですぅ!」とか言うてる。


 めんどくせーと思ったら、なにやらカバンからスマフォを取り出して……ん?


 カバンにアクリルのストラップ?


 それも。あれは有名なメンズキャラだ。しかも非公式な推しメンカプで、ハートで結びつけている。


 「もしかして、BL好き?」って聞いたら、「大好物ですぅ♡」と答えたんで、仲間に加えることにした。


 そう。BL好きに悪いヤツはいないからだ。

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