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記憶の断篇
記憶の断篇
風に乗って
文芸・その他ノンジャンル
2025年06月16日
公開日
4万字
連載中
現実のようで、おとぎ話のようで、ありそうで、もし、あったら、なんてラッキーで素敵なことでしょう。 出会いの不思議。

第1話  運命の転換期



 世の中には、自分と瓜二つの人が必ず二人はいるそうです。


また、人生の中で必ず二度は運命の転換期があるそうです。


転換期の期間が気になりますが、人それぞれらしいです。


6か月間の人もいれば、約10年間もかかる人もいるということですね。


 人生の次のステップへ進む時には、必ず転換期を通る。


転換期に次のステップに上がるか下がるか、スイッチを押さねばなりません。


そのスイッチこそが、人です。

人間らしい。


善い人との出会いは、運命は上り、悪の人であれば下がる。


運命の悪戯などではありません。

神様の悪戯でもありません。


小さな赤子であれば、仕方ないとして、物心付き、ある程度の分別がわかる年齢であれば、、


スイッチを押すのは、自分自身。


どん底に堕ちていったとしても、誰をも恨むことは出来ないそうです。


スイッチである人を選んだのは自分ですから。



  そんな話を、


ワタルは会社の講習会で聞いた。


大きな会社なので、

2か月に一度のペースで、勉強会、講習会、研修会への参加が義務づけられている。


ワタルは、一度目の転換期は過ぎつつあるように思った。


たぶん上る運命に違いないと感じる。


スイッチは、尚だろうか。


高校時代の先輩だろうか。


先輩は生徒会長。ワタルは副会長だった。




講習会で、人生のシフトチェンジを自らしたいと願うときは、


一旦、すべてを整理し捨てなければならないと言っていた。


ワタルは、自分は一旦はすべて塞いだ。


それが良かったのかもしれないと思いつつ、


尚にも、先輩にも、一生かけて恩返しをしなければと思った。




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