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番外編(1) 雅の闇

数週間後、雅から驚くべき話を聞いた


「実は、佐藤さんに告白したあのイケメン先輩のことなんですが・・・」

雅の表情が少し暗くなった


「生徒たちから相談を受けるようになって分かったんです・・・彼は取り巻きを使ってイジメを行ったり、女の子を弄んで捨てたりしていました」


「え?」


翔太と美雪は驚いた


「佐藤さんも、彼の餌食になりかけていたんです」


美雪の顔が青ざめた。


「教師たちも見て見ぬふりをしていたので・・・私の家の権力を使って、彼を懲らしめました」


雅の口元に、冷たい笑みが浮かんだ・・・


「一度は許しましたが、生徒たちから後ろ指をさされるようになって、最終的に自主退学しました」


「雅さん・・・」


「ただ退学させるだけでは反省しないでしょう。“世間の目の恐ろしさ”を見せないとね」


雅は普段の上品な笑顔に戻った・・・


「あなたたちも困ったことがあったら、いつでも相談してくださいね」


翔太と美雪は戦慄を覚えた・・・


雅の中にある、ちょっとした腹黒い闇を垣間見たのだ


そして、この一面を見せたのは、翔太たち二人だけだということも、言うまでもなかった


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