井上数樹
BL歴史創作BL
2025年06月16日
公開日
1.6万字
完結済
その政治将校と「私」は、沈没した原子力潜水艦の唯一の生き残りだった。
脱出不可能な深海。酸素は残り僅か。
全てに絶望した「私」は、離れた区画に閉じ込められた政治将校の声に導かれて「最後の任務」に挑む。それは、艦内に搭載された最終兵器を敵国に向けて発射するというもの。
命のタイムリミットが迫るなかで、生まれも育ちも異なる二人は声と声を結び合わせ、自分たちに残された「命」に意味を見出そうとする。
二人を駆り立てるものは使命か、それとも違う何かなのか……。