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9.総攻撃前夜

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

星野弾・・・かつての地球防衛軍ユニバース警備隊隊員、地球防衛組織ドナルド隊長。

星野えいじ・・・弾の、双子の息子。GIT隊員。

星野はじめ・・・弾の、双子の息子。

星野マリア・・・弾の妻。

坂本幸太・・・暫定臨時自治組織GIT首相。

相田みずほ・・・GIT隊長。

井下透・・・GIT隊員。

畝山金蔵・・・GIT隊員。

越後ひかる・・・GIT女性隊員。一番の年長者のため、皆からは「姉御」と呼ばれている。

越智裕太・・・GIT隊員。

美作あゆみ・・・GIT女性隊員。

イーヨン・マスクマン・・・国連事務総長。

==================================

2040年4月27日。地球。真鍮国雲海省。

星野弾は、言った。

「恐れていたことが起こった。シラスは、地球と我々の星マイティスターを同時攻撃するらしい。明日やってくる、地球攻撃隊と別動隊が向かっているらしい。」

「父さん。我々だけで反撃するんですか?」と、えいじは言った。

「いや。」と、弾は、かぶりを振った。

「我々の星マイティスターと、隣の星雲である、エスメラルダの戦士達も一部救援に来てくれる。はじめ、えいじ、しっかりな。」と、ジーニアスは言った。

「ここ地球を守り抜いたら、スペース・クレパスを通り抜け、一気にマイティスターに帰らなければいけない。一発勝負を覚悟してくれ。」

えいじは、GIT基地に向かった。

弾は、家のディスプレイを見ていた。

昔を思い出していた。

あの時、シラスは言った。

「地球は、放っていても滅ぶ。異星人の君たちの力の無力さを思い知ることになる。放っておかず、いつか『折りを見て』貰いに来るけどね。それでも、君は、君たちは守りたいかね?未開のままの地球人類を。」

「ああ。」

ちゃぶ台越しの平和交渉は、物別れに終った。

見かけ上は、シラスはセブンに敗退したことになっている。

だが、セブン、詰まり、弾が倒したのは、『クローン』かと思われた。

「あなた。坂本首相にも相田隊長にも連絡しておいたわ。」

「ありがとう。マリア。君の故郷は、必ず守る。」

「その後、貴方の故郷を守りに行くのね。」

「地球に残るか?」「無理よ。はじめもえいじもマザコンだもの。」

弾は、最後の言葉は聞かない振りをした。

マリアは、最初の防衛組織にいた頃の同僚だった。

2回目の滞在時は、探し出せなかった。防衛隊の隊長をしていた時だ。

3回目の滞在時、やっと見付けた。

マリアは死にかけていた。弾は、強引に輸血を行った。

奇跡は起こった。息を吹き返したマリアは巨大化も出来ず超能力も無かったが、ウルカラ族になった。

時代は流れた。

弾は、息子2人と共に戦い、命を賭す覚悟だった。

そして、決戦の日が訪れた。

―完―

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