======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
星野弾・・・かつての地球防衛軍ユニバース警備隊隊員、地球防衛組織ドナルド隊長。
星野えいじ・・・弾の、双子の息子。GIT隊員。
星野はじめ・・・弾の、双子の息子。
星野マリア・・・弾の妻。
坂本幸太・・・暫定臨時自治組織GIT首相。
相田みずほ・・・GIT隊長。
井下透・・・GIT隊員。
畝山金蔵・・・GIT隊員。
越後ひかる・・・GIT女性隊員。一番の年長者のため、皆からは「姉御」と呼ばれている。
越智裕太・・・GIT隊員。
美作あゆみ・・・GIT女性隊員。
イーヨン・マスクマン・・・国連事務総長。
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2040年4月27日。地球。真鍮国雲海省。
星野弾は、言った。
「恐れていたことが起こった。シラスは、地球と我々の星マイティスターを同時攻撃するらしい。明日やってくる、地球攻撃隊と別動隊が向かっているらしい。」
「父さん。我々だけで反撃するんですか?」と、えいじは言った。
「いや。」と、弾は、かぶりを振った。
「我々の星マイティスターと、隣の星雲である、エスメラルダの戦士達も一部救援に来てくれる。はじめ、えいじ、しっかりな。」と、ジーニアスは言った。
「ここ地球を守り抜いたら、スペース・クレパスを通り抜け、一気にマイティスターに帰らなければいけない。一発勝負を覚悟してくれ。」
えいじは、GIT基地に向かった。
弾は、家のディスプレイを見ていた。
昔を思い出していた。
あの時、シラスは言った。
「地球は、放っていても滅ぶ。異星人の君たちの力の無力さを思い知ることになる。放っておかず、いつか『折りを見て』貰いに来るけどね。それでも、君は、君たちは守りたいかね?未開のままの地球人類を。」
「ああ。」
ちゃぶ台越しの平和交渉は、物別れに終った。
見かけ上は、シラスはセブンに敗退したことになっている。
だが、セブン、詰まり、弾が倒したのは、『クローン』かと思われた。
「あなた。坂本首相にも相田隊長にも連絡しておいたわ。」
「ありがとう。マリア。君の故郷は、必ず守る。」
「その後、貴方の故郷を守りに行くのね。」
「地球に残るか?」「無理よ。はじめもえいじもマザコンだもの。」
弾は、最後の言葉は聞かない振りをした。
マリアは、最初の防衛組織にいた頃の同僚だった。
2回目の滞在時は、探し出せなかった。防衛隊の隊長をしていた時だ。
3回目の滞在時、やっと見付けた。
マリアは死にかけていた。弾は、強引に輸血を行った。
奇跡は起こった。息を吹き返したマリアは巨大化も出来ず超能力も無かったが、ウルカラ族になった。
時代は流れた。
弾は、息子2人と共に戦い、命を賭す覚悟だった。
そして、決戦の日が訪れた。
―完―