『パンがなければお菓子を――悪役令嬢、飢えと革命の記憶』
ゆる
異世界恋愛悪役令嬢
2025年06月24日
公開日
1.6万字
完結済
飢饉に揺れる王国。貴族たちは硬質小麦を買い占め、民衆は飢えに苦しんでいた。
そんな中、ひとりの令嬢が静かに立ち上がる。
名門フォーマルハウト家の令嬢、アルキオーネ。
彼女は言い放つ。
「パンがないなら、お菓子を食べればよろしいのですわ」
その日から、彼女は“悪役令嬢”と呼ばれた。
だが、彼女の本当の目的は——民を飢えから救うこと。
軟質小麦を買い占め、貴族の特権を封じ、民にクラッカーを支給し続ける彼女は、やがて革命の中心へと躍り出る。
冷酷と呼ばれながらも、密かにパンも菓子も断って民と苦しみを分かち合った令嬢。
彼女が最後に選ぶのは、剣でも権力でもなく、紅茶と恋文。
これは、「悪役令嬢」としての仮面をかぶり、国家を救ったひとりの少女の、革命と再生の物語。