華守りの三十一字の花筏 僕らが見つけた守りたいもの
白羽瀬理宇
現代ファンタジー異能バトル
2025年06月24日
公開日
27.4万字
連載中
花の力に包まれた世界
俺たちは”蟲”と戦い、華守衆として生きることが、すべてだと思っていた
蟲(むし)と呼ばれる巨大な虫が人々を襲う世界。
その脅威に唯一立ち向かえるのが、花の力をまとう剣士たち――華守衆(かしゅしゅう)である。
若き華守衆、樟田マキは、幼い頃に養い親・蘇枋ジンを失い、里で剣士として育てられた。
共に任務にあたるのは、理知的で優しい相棒・一条アケル。
そんなある日、二人の前に獣蟲(けものむし)が現れる。
十三年ぶりに出現した、通常とは異なる”蟲”との戦いをきっかけに、
マキたちは思いがけない形で”過去の影”と向かい合っていくことになる。
人の優しさ、生きる苦しみ。さまざまな出来事を通して少しずつ距離が近づいていく、二人の日常。
危険な任務の合間のふざけ合い、分かち合う痛み、すれ違いと和解。
やがて二人は、ただ「蟲と戦う」だけではない己の姿を見つけ出していく。
痛みや使命を背負いながら生きる若者たちの、真の願いに到達する物語。
【作中用語】
護華庁(ごかちょう):”蟲”の対策を行う省庁。政府の公的機関。
華守衆(かしゅしゅう):花の力を用いて”蟲”を討伐する剣士たち。
里:全ての華守衆は幼少期に里に集められ、そこの家庭で育つ。学校などもある。
華守衆の能力
花刃(かじん):刀を強化するもの
花鎧(かがい):自らの身体能力を向上させるもの
花結(はなゆい):結界、加護
敵
蟲(むし):敵。巨大な虫。芋虫やムカデなどの形が多い
獣蟲(けものむし):身体の一部が獣という姿の蟲。通常の蟲より強い
ブロマンス/お仕事/社会問題/日本刀