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第2話

「こにゃにゃちはだにゃ!“お電話しませんか。”のナビゲーターにゃびぃだにゃっ!このアプリの使い方は知っているかにゃ?」


は…はは。なかなかにテンション高めで濃いな、キャラが。使ったことないし聞いておくか…


            YES ポチッ


「りょうかいだにゃ!このアプリは知らない人とお友達になれちゃう素晴らしいアプリだにゃ!全世界のつながりを強くするために作ったそうだにゃ!」


なんか無理やりこじつけた?まぁここからだよな。てかAIかな?実はリアルタイム?


「もしかして勘のいいかたは気づいているかにゃ?にゃびぃは作ってくれた方がすべて書いているからリアルタイムでもAIでもないんだにゃ!」


へぇ~なかなかにすごいな。


「画面の下のほうにある通話を始めるボタンを押すにゃ!そうするとマッチングが始まるにゃ!さぁやってみるにゃ!」


もう始まる感じ?説明薄かったな…緊張する。こい!おねえさんでありますように!


「あっそうそういうの忘れてたにゃ。一回マッチングした相手は履歴に残っている限り何度でもかけれるにゃ。履歴は1週間だから気を付けにゃーよ!お互いがフレンド登録をしてフレンドにになるとフレンドから外さないかぎり何回でもかけることができるにゃ!じゃあ今度こそ行ってらっしゃいなのにゃ!」


よし今度こそ行くしかないよな、どんなキャラでやっていこうか…やっぱイケメンかな。おねえさんこい!


         ポチッ


~♪ペテポテペテポテポロロン、ペテポテペテポテポロロン♪~


         ペロンッ


「あっこんにちは。レンです。このアプリ初めてで…」

「新規さんですか!ヒカリです。よろしくお願いします!」

「これってみんな何話しているんですか?」

「私は…世間話とか悩み相談ですかね?」

「じゃあ悩み相談してもらっていいですか?」

「いいですよ!(なんか声の感じが■■■に似ているような)」

「モテたいです」

「え」

「やっぱ引かれますよね、でもモテたい。ちやほやされたいです」

「男の子も悩むんだね…」

「男の子はやめてくださいよ。一応成人して酒も飲めるので」

「え?!高校生かと思ってました。ということは大学生ですか?」

「一応…」

「大学か…私の知人というか知り合いにとてもモテてる人がいるのでその人に聞いてみるのでまたその時に言わせてもらってもいいですか?」

「そんな、手間を…」

「大丈夫ですよ、ほぼ毎日会っているので。フレンドになりませんか?いつでもしゃべれるようになりますので」

「ネッ友ってやつですか?もしそうならリアルへの干渉はお断りしています」

「さすがにリアルは守りますよ!じゃあフレンド登録しておきますね。またお電話しますね」

「待ってます」


          プチッ


なんだこれ、思った以上に楽しい。おねえさんとつながれるし?相談までできるし?最高じゃないかこのアプリ。フレンド登録…


          ポチッ


       ー一週間後ー

~♪ペテポテペテポテポロロン、ペテポテペテポテポロロン♪~


          ペロンッ


「レンさんお久しぶりです!聞いてきましたよ」

「わざわざありがとうございます…」

「イメチェンしろ!とのことでしたが」

「例えばどんな感じとか言ってましたか?」

「アイドルの伊藤樹のような髪型とかファッションはマネしやすいからいいよーって言ってましたね…」

「参考にしてみますね。ありがとうございます。また何かあったらお電話しますね。」

なったら教えてくださいね!」

「は、はい」


          プチッ


確かに。高校生のときに伊藤樹と似てるって噂出てたもんな。人生初のイメチェンしてみるか。


       ーイメチェンしたー

俺ってこんなにもカッコよかったんだ。これを機に子供のころの夢。アイドルになる夢!叶えてみるか。芸能界デビューしないとだよな。アイドルといえばいっくんも所属している…シュネーキルシュ・ブリューテ事務所。(通称:ブリューテ)オーディションは明日?今日の夕方五時まで申し込み可能。やるしかないだろ。


           ポチッ


       ーオーディションー

緊張するな…ガチ勢ばっかりだ。それも見てもらうのは社長…


「村上蓮さん」

「はい」

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