「そちらに座ってください。では自己紹介、自己PR、この事務所を選んだ動機をお願いします」
「×××県雪桜市に住んでいます。雪桜大学2年20歳、村上蓮です。特技はダンスと歌を歌うこと、そしてトーク力です」
「じゃあ、ダンスと歌見せてもらえるかな?」
「はい、曲は…Windskyさんのデビュー曲空のかなたへです」
~♪僕の空はいつ輝くのだろう
君がくれた一握りの希望
そんな君がくれた言葉はいつもはかなくて
すぐ消えてしまうものだった
勇気を振り絞った
言葉を僕はかけた「好き」
そんな言葉をかけた君はシンデレラのように美しかった
少し微笑んで「ごめんなさい」と言って去っていった
You are like a shooting star
「すみません。一番しか覚えてなくて」
パチ
パチ
パチ
パチ パチ
パチパチパチパチ...
「素晴らしい。君にはどこか懐かしいものを感じるよ。合格だ」
「本当ですか?!ありがとうございます!」
「早速だけど明日MUSIC ISLANDにWindskyのバックについてもらえないかな?もし大学があったらこっちから言っておくよ」
「大学に?確かに明日ありますね…」
「実は、シュネーキルシュ・ブリューテ事務所は雪桜大学と提携しているんだよね。わからない人が多いだろうけども。ドイツ語で雪桜はシュネーキルシュ・ブリューテって言うんだよね」
「初めて知りました。頑張って伊藤樹を超えれるようなトップアイドルになりますっ!」
ーダンススタジオー
「失礼します。よろしくお願いします。」
「君が例の天才だって?入所翌日本番はきついよね…ビシバシ叩き込むから着いてきてね。」
「はいっ」
〜♪〜
「そこっ音とずれてる」
〜♪〜
「それ!1番の振り」
〜♪〜
「すごいよ!3回通しただけで覚えれるだなんて!」
「ありがとうございます!」
「明日SnowTVの4階のスタジオ5に朝8時集合ね!」
「えっとー4階の5…朝が早い…」
「初めてだからまわりのKindたちに助けてもらいな!言っておくから」
「はい…」
ー翌日ー
ペテポテペテポテポロロン、ペテポテペテポテポロロン
ペロンッ
「ヒカリさん!アドバイスありがとうございました!おかげでシュネーキルシュ・ブリューテ事務所に入所することができました!」
「えっあの倍率が毎年5000倍と言われている事務所にですか?じゃあここで言っておきますか…実は私あの有名アイドルいっくんのマネージャーなんですよね」
「え~?!」
「もしかしたらどこかで会えるかもしれないですね」
「実は、明日WindSkyさんのバックにつかせてもらうんですよね。またどこかで会えたらいいですね。また!」
プチッ
ー後日SnowTV4階スタジオ5にてー
「Kindはいりまーす」
「よろしくお願いしますっ」
入所二日目にてバックか、頑張るしかないよな、芸能人、もう芸能人か。
「レン君?名前合ってる?樹です。入所すぐバックはきついよね…何か手伝えることある?何かあったら言ってね!」
「あっはい!!(いっくんスマイルきたぁ~!目の前で推しの笑顔を見れるだなんて。)」
説明しよう。蓮は樹がKindのころからずっと推している樹の強火ファンだったのだ。
次は本番か…緊張するな。