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第3話

「そちらに座ってください。では自己紹介、自己PR、この事務所を選んだ動機をお願いします」

「×××県雪桜市に住んでいます。雪桜大学2年20歳、村上蓮です。特技はダンスと歌を歌うこと、そしてトーク力です」

「じゃあ、ダンスと歌見せてもらえるかな?」

「はい、曲は…Windskyさんのデビュー曲空のかなたへです」


~♪僕の空はいつ輝くのだろう

君がくれた一握りの希望

そんな君がくれた言葉はいつもはかなくて 

すぐ消えてしまうものだった 

勇気を振り絞った 

言葉を僕はかけた「好き」 

そんな言葉をかけた君はシンデレラのように美しかった 

少し微笑んで「ごめんなさい」と言って去っていった

You are like a shooting star


「すみません。一番しか覚えてなくて」

パチ


パチ

パチ

パチ パチ

パチパチパチパチ...


「素晴らしい。君にはどこか懐かしいものを感じるよ。合格だ」

「本当ですか?!ありがとうございます!」

「早速だけど明日MUSIC ISLANDにWindskyのバックについてもらえないかな?もし大学があったらこっちから言っておくよ」

「大学に?確かに明日ありますね…」

「実は、シュネーキルシュ・ブリューテ事務所は雪桜大学と提携しているんだよね。わからない人が多いだろうけども。ドイツ語で雪桜はシュネーキルシュ・ブリューテって言うんだよね」

「初めて知りました。頑張って伊藤樹を超えれるようなトップアイドルになりますっ!」

     ーダンススタジオー

「失礼します。よろしくお願いします。」

「君が例の天才だって?入所翌日本番はきついよね…ビシバシ叩き込むから着いてきてね。」

「はいっ」

〜♪〜

「そこっ音とずれてる」

〜♪〜

「それ!1番の振り」

〜♪〜

「すごいよ!3回通しただけで覚えれるだなんて!」

「ありがとうございます!」

「明日SnowTVの4階のスタジオ5に朝8時集合ね!」

「えっとー4階の5…朝が早い…」

「初めてだからまわりのKindたちに助けてもらいな!言っておくから」

「はい…」

     ー翌日ー


ペテポテペテポテポロロン、ペテポテペテポテポロロン


       ペロンッ


「ヒカリさん!アドバイスありがとうございました!おかげでシュネーキルシュ・ブリューテ事務所に入所することができました!」

「えっあの倍率が毎年5000倍と言われている事務所にですか?じゃあここで言っておきますか…実は私あの有名アイドルいっくんのマネージャーなんですよね」

「え~?!」

「もしかしたらどこかで会えるかもしれないですね」

「実は、明日WindSkyさんのバックにつかせてもらうんですよね。またどこかで会えたらいいですね。また!」


       プチッ


    ー後日SnowTV4階スタジオ5にてー

「Kindはいりまーす」

「よろしくお願いしますっ」


入所二日目にてバックか、頑張るしかないよな、芸能人、もう芸能人か。


「レン君?名前合ってる?樹です。入所すぐバックはきついよね…何か手伝えることある?何かあったら言ってね!」

「あっはい!!(いっくんスマイルきたぁ~!目の前で推しの笑顔を見れるだなんて。)」


説明しよう。蓮は樹がKindのころからずっと推している樹の強火ファンだったのだ。

次は本番か…緊張するな。

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