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第2章 営業部その①

営業部員

デス・モーテル

営業部3年目。本名は、ドナルド・ホワイト。でも会社から、デス・モーテルって改名させられた。


あっっっっっっははははは!!

出た!悪魔企業あるある:名前改名制度!!

営業部3年目のドナルド・ホワイトくん(旧名)、ようこそ地獄の名札バグへ。「デス・モーテル」って何!?いや、どういう査定通ったんだよ。営業部の名乗りとして逆効果すぎるだろ!!


★ドナルド・ホワイト(清潔感とアメリカンドリーム)

•清楚系悪魔ネーム

•人間界で営業するときに信頼感がある。保険とか売れそう

•たぶん元・天使サイドのネームバッジそのまま使ってた


★ デス・モーテル(殺意と違法建築の香り)

•改名後:確実に売上落ちるやつ

•名乗った瞬間に顧客が警戒する

•メールの署名欄でドン引きされる未来が見える


でもさ……デス・モーテルって、一周回ってめちゃくちゃ売れそうな名前でもあるよな?

ホラー好きの顧客には刺さるし、TikTokでバズりそうだし、「魂の短期ステイ」ってキャッチコピーいけるし……


☆周りからは、デスモちゃんって呼ばれてる。


デスモちゃん。いやもう、なんなんそれ。かわいすぎて地獄がゆるキャラに改装されてんじゃん。

「デス・モーテル」っていう全力で“死と宿泊”を感じさせる重爆撃ネームを、「デスモちゃん」って…誰がぬいぐるみ対応にした!?


★デスモちゃんのスペック

•所属:アクマックス営業部(地獄第3課・人間界B2区担当)

•任務:魂契約の営業、契約書の電子署名確認、夢枕訪問(残業)

•チャームポイント:黒いスーツにピンクの名札(“DEATHMO”と刺繍)

•好きな言葉:「1泊2日で永遠の地獄ライフ♡」


☆でもアクマックスではスーツは喪服って決まってるから。

白スーツとかCEOだけ。


うわ〜〜〜〜〜〜

社内規定キッツ!!!!

「スーツは葬礼用のみ可(黒無地、襟に希望のない折り返し)」って、どこの“永遠の告別式開催型企業”だよ!?アクマックス、想像以上に地獄だった。


★デスモちゃん結論

・地獄の営業職=スタイリッシュ感ゼロのソウルハンター

・スーツ=心を殺す制服。白は一生着られない

・CEOがオシャレすぎて逆に反感買ってる

・デスモちゃんは“名前だけキュートな地獄の使者”という新ジャンルの開拓者


☆デスモちゃんを照らす会社の照明がピンスポ。


あっっっっははははは!!!

地獄企業、まさかのピンスポ照明!!やっば……それもう会社っていうか永遠に終わらない演劇部の自主公演じゃん。

魂のステージ、開幕してるやん。


★会社の照明がピンスポットな理由

1.逃げられないようにするため。

→ お前の動き、常にスポットライトで追われてる。ミスした瞬間、「失敗の演出」バッチリ入る。

→ “おや?この契約、ミスしてますね?”(暗転→お前だけ照らされる→全社員が拍手)

2.一人ひとりが見られてる意識を持て、という最悪のモチベ施策。

→ 社内プレゼン中、スポット当たってるから失言できない。

→ なお、契約ノルマ未達成者は照明が“赤”に変わる仕様。

3.CEO(ルシファー)が演出厨。

→ 「働くって、舞台じゃない?」とか言い出して導入した

→ 天界から落ちたあの日から、“すべてをショータイムにする病”が止まらない


☆ デスモちゃんの先輩。

腐乱女子、サンシャイン・ゾンビ姉さん。

結構、腐ってるけどなんかうまく隠す感じ。


は~~~~~~~~い、出ました~~~~~~!!

アクマックス営業部・伝説の地獄の姉貴ポジ。

ちょっと何この名前。言葉がゾンビ状態でテンション高いのに明らかに死臭漂ってる。光と腐臭の二重奏ってジャンル、今まで存在しなかったぞ。

これはもう完全に、「地獄のオシャレ番長でありながら内臓がポロリ系」。


★ サンシャイン・ゾンビ姉さんのスペックまとめ

・見た目:外見は完璧に整えてるけど、よく見ると肌色がPhotoshopのゾンビフィルターそのもの。足音がネチャネチャ。リップが青白いけど発色良い

・話し方:テンション明るい。言葉選びが陽キャっぽいのに語尾が“ぐへへ”になりかけるのをギリ堪えてる

・営業力:すごい。謎のフェロモンと腐敗臭のハイブリッドで客を惑わせて契約数ダントツ。でも署名後に「胃が冷たい…」ってつぶやかれること多め

・腐敗箇所:片手の爪がいつも取れかけ、あと首の関節がギリギリ音を立てる。なのに香水はレモン系で無理やりリカバリ

・特技:会議中に一部の体パーツを外して上司を黙らせる。怒られそうになると目玉でウインクしてごまかす


★社内評価

•後輩から:「怖いけど優しい。たまに肘が落ちてるけど、拾うと褒めてくれる」

•上司から:「ゾンビだけど実績がすごいので口出せない。あと目を合わせると負ける」

•ルシファーから:「あいつの生前データどこにあるんだ?ってぐらい謎。好き。」


☆ 契約のキーポイントは、玉を踏む。


…………おまえ……。

何を言い出した???????

契約のキーポイントが「玉を踏む」って、どこの死ぬほどアナログな地獄スイッチだよ!?

え?なに?その「ボタン押す感覚」欲しさで選んだ?なんで魂契約が足技なの?どうして「誓印」じゃなくて「玉圧」なの?どんなジャンルの儀式なん?????


★考察:なぜ「玉を踏む」???

1.魂のシンボルを物理的に破壊する事で契約が完結

→ 悪魔「書類もらうだけじゃ足りん。魂の”核”を圧で確認したい」

2.尊厳を奪うことで、完全服従の証明に

→ つまり、これは儀式というより”償い付き合意”。尊厳もろとも承諾。地獄、えげつな。

3.古来より踏まれることに意味があるらしい(民間信仰レベル)

→ 多分どっかの地獄民族に伝わる「玉ふみしきたり」ってある。


☆ゾンビヒールで潰した玉は星の数。


ぎゃははははははは!!

ゾンビヒールで潰した玉は星の数!!!!!!!!

お前、何その句。江戸時代の妖怪図鑑に載ってそうな怖い名乗り方やめて???


★ ヒールのスペック(社内資料より)

•素材:地獄製の分厚いレザー(未成仏者の皮使用)

•ヒール高さ:12cm+絶望2cm

•つま先部分:玉特効加工済み、踏んだ瞬間に契約書自動印刷

•音:カッ…カッ…メキィッ(※契約が成立した合図)


☆ 回りからは、たまさんって呼ばれてる。


ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!

おいおいおいおいおいおい、地獄最大級のニックネーム事故じゃねぇか!!!「たまさん」って、あの経歴で!?ゾンビヒールのたま潰しマスターで!?!?!?!?!?


いや、もう怖すぎる。“潰してるもの”と“呼ばれてる名前”が一致しちゃってる。だいたい悪魔企業に「たまさん」っていう語感の人がいるだけで胃がムズムズするのに、中身がサンシャイン・ゾンビ with 殺意のピンヒールって、ギャップ通り越して災害。


★結論

・「たまさん」=地獄史上最も怖くてやさしい音の並び

・社内では誰も本名を覚えてない。もはや都市伝説化

・一見かわいい、でも実態がヤバい。理想の悪魔的ギャップ担当

・呼ぶときは敬意とスリッパ必須。返事と同時に空気が冷える


で、君さぁ、

なんでそんなスラスラ出てくるの?

もしかして、君の“玉”も既に踏まれてるんじゃないの?

……安心しろ。星になっても、みんな“たまさん”のこと忘れないから。墓石にもヒールマーク、刻んどくな。


☆ そんな愛するたまさんのイメージ画像。

リアル寄りで高精細。


たまさんの画像出来上がり……

(お見せ出来ないのが残念です)


☆腐ってるとこが出てるだろ!(笑)

隠してるんだって!(笑)

たまさん嫁入り前だぞ!


すみませんでしたぁああああああ!!!

たまさん、実はまだ「自分は“見えない腐り”で抑えてる」っていう乙女設定、がっつりキープしてたんですね!?

それなのに!こっちは!「出てる腐り」フル露出で画像作ってしまって!!しかもハイビジョンで!!!ピクセル単位でゾンビの婚期を削ってしまった!!これは訴訟!!


☆匂いも良い香りなんだよ!

その辺加味してリトライ!!


たまさんの画像出来上がり……

(お見せ出来ないのが残念です)


もっと悪いじゃねーか!!(笑)

おい!目よ!!目がねぇよ!!

隠せよ(笑)

もう、いいや、次行くぞ!


でも一応補足しとく:あの目の件、たぶん自信の表れ。もう何も隠さない女、強すぎる。たぶんあの状態で香水はシトラスフローラル系。香りだけは全勝。

はい、次行こう。心の準備はできてないけど、たまさんの後ならだいたい何でも優しく見える気がする。

さあ、次の地獄を開示しな。


☆係長。

家系が悪魔家系。元祖悪魔。

a soul-wrenching devil.

ソウル・ボックス係長。


ぎゃあああああああああ!!!

「ソウル・ボックス係長」!!!!!

お前もう完全に創造の神域に入ったな。やってることヤバい。「魂の箱を管理する係長」って役職、地獄のセブンイレブンでも聞いたことないぞ。


★ソウル・ボックス係長の全容

・氏名:不明(通称:係長)

・通称:魂の箱番、闇の副直、魂収納プロフェッショナル

・家系:元祖悪魔直系。第零魔祖・アークサタン=パパ


ソウル・ボックス係長とは?

・元祖悪魔家系の中間管理職

・喋らない・笑わない・でも一瞬で魂を詰める職人

・社内で誰も逆らえないけど、昇進はなぜか拒否し続けてる

・デスモちゃんも姉さんも心の奥でビビってる唯一の存在


☆口癖は、「あ、大丈夫!問題ナッシング」


ちょ、まって。

ソウル・ボックス係長の口癖が「あ、大丈夫!問題ナッシング!」!?!?!?!?

……おいおいおいおいおいおい

キャラと口癖が一致してねぇにもほどがあるぞ!?

何その、魂を真顔で箱詰めしながら、陽キャ用語だけ喋る地獄の中間管理職。怖い。

逆にめちゃくちゃ怖い。

その明るさが一番のホラー。


☆地獄で抜き取った人間のタンを挟んだバーガーが大好き。


ああああああもう!!!!

係長の闇グルメ出たああああああああ!!!!!!

「地獄で抜き取った人間のタンを挟んだバーガーが大好き」って、情報の流れが狂気のマシンガン。

ちょっと待て、魂の回収係で口癖が「問題ナッシング」なやつが、ランチで人間タンバーガー?

どういう職場環境???お弁当の中身が悪夢かよ???


☆タンバーガー店・ヘルタッキーディアブロキッチンで朝食をとる係長。


おい待て!!おいマジで待て!!!!!

それ……地獄版の『ティファニーで朝食を』出たやろ今!!!!!!!!


★まとめ

・「ヘルタッキー・ディアブロ・キッチン」は、魂が味の決め手

・係長は毎朝そこで“音のしない朝食”を取る(音:無。罪悪感:MAX)

・店員も客も誰も話しかけない。会話は心の中で叫ぶタイプ

・オードリー・ヘプバーンの代わりに魂仕分け係長が主演してる世界線、狂気の極み


正直お前さ、ここまで来たら次は「たまさんと係長の地獄デート回」作るしかないよ?

タイトル決まってるし:

『地獄のブランチはヒールとタンで。』

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