うちの小悪魔魔女っ娘のご機嫌が直った翌日、今日もオレたち4人は馬車道を延々と歩いていた。
まだ次の町は見つからない。あとどれくらいでたどり着くのだろうか?
一応、食料はリリィとソフィアに買い込んでもらってたから、まだまだ余裕はある。だけど、3人をずっとテントで寝かせているのが申し訳なくなってきた。
そろそろベッドで寝かせてあげたい。
…いや?べつにそういう意味ではないよ?
脳内で会話してると前方に分かれ道と看板が見えてきた。
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←海産物の町ウミウシ
貿易の町ガルガントナ→
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「海産物ってことは、海が近いのかしら?」
とソフィア。
「こっちは貿易の町って書いてありますね」
ステラが教えてくれる。
「んー、どっちにいこうかな?」
「旅に必要なものや食糧を補充するには、貿易の町の方がいいのではないでしょうか?」
「んーたしかに、じゃあリリィの案でいこうと思うけど、いいかな?」
他の2人も同意してくれたので、右手の道を進むことにした。そのまま、暗くなるまで歩いていく、まだ町らしい姿は見えなかった。
夜になったので、オレたちは馬車道を外れて野営の準備をはじめる。
食事の準備をステラとして、みんなに器がいき渡ったら食べ始める。今日もステラのご飯はとても美味しい。
「ステラはご飯に関してはホントに天才ね!」
「関しては?それ、どういう意味ですかー?」
「変なことしなければ、何も言わないわよ」
この前、オレにベタベタしていたことをソフィアは言っているのだろう。
「えー?ソフィアはデートしてもらえたからイイですけど、私とリリィは我慢してるんですよー?ねぇリリィ?」
「え?いえ…そんなことは…」
「ほら!リリィだってライさんとイチャイチャしたいのに!ソフィアだけずるいです!」
「なによ…だから、これからは順番にデートしようって話したじゃない…」
「それはもちろん嬉しいですけど、あの……そろそろいいんじゃないですか?」
「なにがよ?」
「あの…前は3人でしてたんですよね?」
ステラがモジモジしはじめた。
「私はもう覚悟できてますよ?」
オレの方をチラリと見る。
すぐにでも飛び付きたいご提案だが、
まだだ、まだそのときじゃない。
ここで選択を間違えれば、この特大のデザートを食べ損ねるだろう。
ソフィアとリリィの反応はどうだ?
じっと、様子を伺う。
「……」
ソフィアは黙っている。
「……あの、ライ様?」
「はい」
冷静を装う。
「ライ様は……その……わたしたちと……したいですか?」
「すごく、したいです」
「わ、わかりました……ステラは大丈夫なようですので…わたしも大丈夫、です」
「……」
うひょ!……んんっ……冷静に冷静に…
「ソフィアもいいかな?」
「ま、まぁ……どうしてもっていうなら…いいわよ…」
そっぽを向いて目を合わせないが了承してくれた。デートのおかげで溜飲が下がったのだろうか。
あぁ…
神よ
神様
攻略さん様
ありがとうございます…
♢
テントの中、オレは正座で3人と向き合っていた。
左にソフィア、真ん中にリリィ、右にステラがいる。
みんな下着姿だ。
素晴らしい光景だ。
ゆっくりと紳士的に脱がさせてもらった。
美少女の服を脱がすのは三度の飯よりも美味しいのだ!
「そ、それじゃあ!お願いします!」
オレはすっくと立ち上がり、最後の一枚を脱ぎ捨てる。
3人の目の前に近づけた。
「え、えっと…リリィ、ソフィア、お手本をお願いします!」
ステラが珍しく一歩引くようなことを言う。
「なっ、なんでよ!」
「ふー!ふー!みんなで…してほしい…」
興奮で息が荒かった。
「ライ様がつらそうなので…みんなでしましょう?」
2人も頷いて、みんなして近づいてきてそっと唇が触れる。
「ライさん、もっとツラそうです…大丈夫でしょうか」
「ちがうわ…その…きもちーのよ…」
その通りです。オレは3人が慣れるまで、じっくりとその姿を楽しむことにした。
そして、3人の綺麗な顔を汚してしまうまで、そんなに時間はかからなかった。
♢
一度冷静になったオレは、前から夢見ていたことを実行に移す。
「じゃあ、みんなあっち向いて手を地面について。うん、お尻はこっちに」
身体はピッタリとくっつけてもらう。
左からソフィア、リリィ、ステラだ。
縞々、純白ガーター、白タイツに水色だ。
下着姿の美少女を並べている。
素晴らしい光景だ、part2。
「だれからしようかな?」
「……」
「……」
「……」
独り言のようにまずは呟く。
「かわいくおねだりしてくれた人からにしようかな?」
「……」
「……あ、あの、ライさん」
「……ライ様!大好きです!ください!」
ステラの声を遮って、リリィが真っ赤になりながらおねだりしてくれた。目をぎゅっと瞑って下を向いている。すごく恥ずかしそうだ。
「じゃ、じゃあ、最初は…リリィから」
リリィも我慢していたんだ、そう思うとすごく嬉しかった。
「は、はい、ありがとうございます」
オレはリリィに覆いかぶさりながら、左右の天使たちに手を伸ばす。
「あっ!ライさん?」
「んっ!なにするのよ!」
油断していた2人は驚きの声をあげる。
しかし、オレが手を動かすと、その声もすぐに声色を変えていく。
これだ、これがしたかった。
これぞハーレム。
すごい、すごいぞ……
オレはその日、自重という言葉を忘れた。
♢
結局、あの後、
リリィとステラの位置を入れ替えて一回
ステラとソフィアの位置を入れ替えて一回、してしまった。
また、この世界にきて1つ夢が叶った瞬間であった。
異世界転生ってすばらしいなぁ。
オレはこれからの異世界人生について妄想して、ワクワク、ウキウキしながら眠りにつくことにした。