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第65話 ハーレムの醍醐味満喫します!!!

 うちの小悪魔魔女っ娘のご機嫌が直った翌日、今日もオレたち4人は馬車道を延々と歩いていた。

 まだ次の町は見つからない。あとどれくらいでたどり着くのだろうか?


 一応、食料はリリィとソフィアに買い込んでもらってたから、まだまだ余裕はある。だけど、3人をずっとテントで寝かせているのが申し訳なくなってきた。

 そろそろベッドで寝かせてあげたい。


 …いや?べつにそういう意味ではないよ?


 脳内で会話してると前方に分かれ道と看板が見えてきた。


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←海産物の町ウミウシ


貿易の町ガルガントナ→

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「海産物ってことは、海が近いのかしら?」

 とソフィア。


「こっちは貿易の町って書いてありますね」

 ステラが教えてくれる。


「んー、どっちにいこうかな?」


「旅に必要なものや食糧を補充するには、貿易の町の方がいいのではないでしょうか?」


「んーたしかに、じゃあリリィの案でいこうと思うけど、いいかな?」


 他の2人も同意してくれたので、右手の道を進むことにした。そのまま、暗くなるまで歩いていく、まだ町らしい姿は見えなかった。


 夜になったので、オレたちは馬車道を外れて野営の準備をはじめる。


 食事の準備をステラとして、みんなに器がいき渡ったら食べ始める。今日もステラのご飯はとても美味しい。


「ステラはご飯に関してはホントに天才ね!」


「関しては?それ、どういう意味ですかー?」


「変なことしなければ、何も言わないわよ」


 この前、オレにベタベタしていたことをソフィアは言っているのだろう。


「えー?ソフィアはデートしてもらえたからイイですけど、私とリリィは我慢してるんですよー?ねぇリリィ?」


「え?いえ…そんなことは…」


「ほら!リリィだってライさんとイチャイチャしたいのに!ソフィアだけずるいです!」


「なによ…だから、これからは順番にデートしようって話したじゃない…」


「それはもちろん嬉しいですけど、あの……そろそろいいんじゃないですか?」


「なにがよ?」


「あの…前は3人でしてたんですよね?」

 ステラがモジモジしはじめた。


「私はもう覚悟できてますよ?」

 オレの方をチラリと見る。


 すぐにでも飛び付きたいご提案だが、

 まだだ、まだそのときじゃない。


 ここで選択を間違えれば、この特大のデザートを食べ損ねるだろう。

 ソフィアとリリィの反応はどうだ?


 じっと、様子を伺う。


「……」

 ソフィアは黙っている。


「……あの、ライ様?」


「はい」

 冷静を装う。


「ライ様は……その……わたしたちと……したいですか?」


「すごく、したいです」


「わ、わかりました……ステラは大丈夫なようですので…わたしも大丈夫、です」


「……」

 うひょ!……んんっ……冷静に冷静に…


「ソフィアもいいかな?」


「ま、まぁ……どうしてもっていうなら…いいわよ…」


 そっぽを向いて目を合わせないが了承してくれた。デートのおかげで溜飲が下がったのだろうか。


 あぁ…

 神よ

 神様

 攻略さん様

 ありがとうございます…



 テントの中、オレは正座で3人と向き合っていた。


 左にソフィア、真ん中にリリィ、右にステラがいる。

 みんな下着姿だ。


 素晴らしい光景だ。


 ゆっくりと紳士的に脱がさせてもらった。

 美少女の服を脱がすのは三度の飯よりも美味しいのだ!


「そ、それじゃあ!お願いします!」


 オレはすっくと立ち上がり、最後の一枚を脱ぎ捨てる。

 3人の目の前に近づけた。


「え、えっと…リリィ、ソフィア、お手本をお願いします!」


 ステラが珍しく一歩引くようなことを言う。


「なっ、なんでよ!」


「ふー!ふー!みんなで…してほしい…」

 興奮で息が荒かった。


「ライ様がつらそうなので…みんなでしましょう?」


 2人も頷いて、みんなして近づいてきてそっと唇が触れる。


「ライさん、もっとツラそうです…大丈夫でしょうか」


「ちがうわ…その…きもちーのよ…」


 その通りです。オレは3人が慣れるまで、じっくりとその姿を楽しむことにした。


 そして、3人の綺麗な顔を汚してしまうまで、そんなに時間はかからなかった。



 一度冷静になったオレは、前から夢見ていたことを実行に移す。


「じゃあ、みんなあっち向いて手を地面について。うん、お尻はこっちに」


 身体はピッタリとくっつけてもらう。


 左からソフィア、リリィ、ステラだ。

 縞々、純白ガーター、白タイツに水色だ。


 下着姿の美少女を並べている。


 素晴らしい光景だ、part2。


「だれからしようかな?」


「……」

「……」

「……」


 独り言のようにまずは呟く。


「かわいくおねだりしてくれた人からにしようかな?」


「……」

「……あ、あの、ライさん」

「……ライ様!大好きです!ください!」


 ステラの声を遮って、リリィが真っ赤になりながらおねだりしてくれた。目をぎゅっと瞑って下を向いている。すごく恥ずかしそうだ。


「じゃ、じゃあ、最初は…リリィから」


 リリィも我慢していたんだ、そう思うとすごく嬉しかった。


「は、はい、ありがとうございます」


 オレはリリィに覆いかぶさりながら、左右の天使たちに手を伸ばす。


「あっ!ライさん?」

「んっ!なにするのよ!」


 油断していた2人は驚きの声をあげる。


 しかし、オレが手を動かすと、その声もすぐに声色を変えていく。


 これだ、これがしたかった。

 これぞハーレム。

 すごい、すごいぞ……


 オレはその日、自重という言葉を忘れた。



 結局、あの後、

 リリィとステラの位置を入れ替えて一回

 ステラとソフィアの位置を入れ替えて一回、してしまった。


 また、この世界にきて1つ夢が叶った瞬間であった。


 異世界転生ってすばらしいなぁ。


 オレはこれからの異世界人生について妄想して、ワクワク、ウキウキしながら眠りにつくことにした。

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