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第2話 平山佑太との出会い

美沙が立ち尽くしていたのは、2階の男子トイレ前だった。


「あのー。そこ、どいてもらっていい?出れないんだけど」


突然後ろから声が聞こえて驚く美沙。

振り返ると美沙より10cmは高い男の子が立っていた。


「ご…ごめんなさいっ!!」


慌てて謝る美沙を見てその男の子は言った。


「あ、なんかごめんね。驚かせて。そんなつもりはなかったんだけど…」

「あの、ここの生徒さんですか?」

「あー、俺?そう。今日からここの生徒だよ」

「ってことは1年生?」

「うん!そうだよっ!君も?」

「そう。…なんだけどね、教室がわからなくて」

「もしかして迷子?」

「……そのもしかしてです」

「俺が連れてくよ。クラスは?」

「1年B組」

「B組!?マジか!俺もB組だよっ!仲良くしよっ!」

「宜しく!」

「よしっ。教室行くか」

「うん!」




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