佑太と1年B組の教室へと向かった。
「ここだよっ!さっ、入ろっか」
「ドキドキする…」
「大丈夫!俺がいるから」
佑太は美沙の背中を押して教室へと入っていく。
教室内はすでに仲良しグループがいくつか出来ていた。
「あっ、佑太じゃん!おっはよー」
「おー、夢!!何、お前もこのクラスなの?」
「そーだよ!また宜しくね!」
「おー!宜しく!」
美沙は佑太達のやり取りにただ立ち尽くしているだけだった。
美沙に気付いた夢と呼ばれた女の子は、佑太に聞いた。
「ねー、佑太。その子は?」
「あー、この子、俺がトイレから出ようとしたら目の前にいたの。教室わからなかったみたい」
「あー、確かにここの校舎って、迷路みたいだよね。私も実は迷って人に聞いて来たもん」
「この子と同じじゃん!」
美沙は佑太の隣で立っているだけだった。
「こんにちは!私、
「私、杉本美沙、宜しくね」
こうして美沙と夢は仲良くなった。