この ものがたりは、こどもたちと いっしょに
せかいの「ふしぎ」や「なやみ」について
やさしく かんがえてもらえたら──
という きもちで つくりました。
いま、わたしたちの まわりには
とても たくさんの もんだいが あります。
でも、それを ただ「こわいね」「むずかしいね」と
とおざけてしまうのではなく、
「なぜ?」「どうして?」と
こどもたちが きく しつもんに、
いっしょに たちどまって、かんがえてみる。
それが、ほんとうに たいせつな まなび なのだと
わたしは しんじています。
「せかいは いつでも かえられる。
それは、こどもたちが
おとなになる そのまえから はじまっている。」
そんな きもちをこめて──
どうか、この ほんが
おやこで かんがえる きっかけに なりますように。