### 深夜過ぎの出来事
「んっ⋯⋯んんっ!」
小崎先輩の吐息が、段々と熱を帯びて部屋に漂う。
カズは布団に潜り込み、目をぎゅっと閉じて耐えていたが、先輩の声が耳に直接溶けていくように感じられ、体の奥がじんわりと熱く疼いてしまう。
「カズ、こっち向いていいよ。隠さなくても⋯⋯いいんだから」
小崎先輩の声は、まるで蜜のように甘く、そして誘うように低い。
カズは思わず目を開け、布団の端からそっと覗き見た。
そこには、汗ばんだ小崎先輩の姿があった。
先輩の手は、自分の股間に絡まり、その硬く反り立ったモノを執拗に扱いている。
先端からはもう透明な滴が溢れ、シーツに染みを作っていた。
カズは目をそらそうとしたが、なぜかそこから視線が離せない。
「ほら、カズ⋯⋯こっち来て」
小崎先輩が、もう片方の手をカズに向かって伸ばす。
カズは首を振ったが、体はいつの間にか布団から出てしまっていた。
足が勝手に動き、ベッドの端に立っていた。
「怖くないよ⋯⋯気持ち良いだけだから」
小崎先輩の目が、カズの心の奥まで見透かすように見つめてくる。
カズは喉を鳴らし、震える指で先輩の手を握った。
その手は温かく、そして力強くカズの手を引いてベッドに座らせた。
「カズ、触ってみる?」
「⋯⋯え?」
「君のモノ、もう硬くなってるよ」
小崎先輩が、カズの股間を優しく撫でた。
カズは思わず腰を跳ねさせ、声を漏らしてしまう。
「んっ⋯⋯あっ⋯⋯」
「可愛い声出すな⋯⋯俺、もっと聞かせてほしいよ」
小崎先輩はカズのシャツを脱がせ、胸に唇を這わせた。
カズは背中を反らし、先輩の髪を掴んでしまう。
「先輩⋯⋯それ、やめ⋯⋯でも⋯⋯やめないで⋯⋯」
「君、矛盾してるね⋯⋯でも、そのままでいいよ」
小崎先輩はカズの耳元に唇を寄せ、甘く囁いた。
「俺のモノ、触ってくれ。カズの手で⋯⋯気持ち良くさせてくれる?」
カズは恥ずかしそうに頷き、おそるおそる小崎先輩のモノに手を伸ばした。
その熱と硬さに驚きつつも、手のひらで包み込むようにして握る。
「んっ⋯⋯いいぞ、カズ⋯⋯」
小崎先輩が吐息を漏らし、カズの背中を抱き寄せた。
カズは手を動かしながら、先輩の首筋に顔を埋め、甘えるような声を漏らす。
「先輩⋯⋯これ、気持ち⋯⋯良いっすか?」
「ああ、カズが触ってくれるから、すごく気持ちいい⋯⋯もっと、強くてもいいよ」
カズは少しずつリズムを掴み、手を上下に動かす。
小崎先輩はその感触に恍惚とし、カズの腰を引き寄せた。
「カズ、君のモノも⋯⋯触っていい?」
「⋯⋯うん」
カズは目を伏せながら頷き、小崎先輩の手が自分の股間に滑り込むのを感じた。
「んっ⋯⋯ああっ⋯⋯」
カズの声が、部屋中に広がる。
小崎先輩の手は巧みにカズのモノを扱き、先端を指で撫でるたびにカズの体が震えた。
「カズ、君の反応、最高だ⋯⋯もっと、君を気持ち良くしてあげたい」
小崎先輩はカズを仰向けに押し倒し、自分の唇をカズの胸に這わせながら、手はそのモノを止めることなく動かし続ける。
カズは喘ぎ、腰を揺らし、先輩の名を呼ぶ。
「先輩⋯⋯ああっ⋯⋯気持ち、良すぎて⋯⋯」
「俺もだよ⋯⋯カズがいてくれてよかった」
小崎先輩はカズの唇にキスをし、舌を絡ませながら手を動かし続ける。
カズはその感触に溺れ、意識が遠のきそうになる。
「先輩⋯⋯出る⋯⋯出ちゃいそう⋯⋯」
「俺も、もうすぐ⋯⋯カズと一緒に気持ちよくなりたい」
カズは小崎先輩のモノをより強く握り、手を速く動かす。
小崎先輩もカズのモノを激しく扱き、二人の吐息が部屋に混ざり合った。
「ああっ⋯⋯先輩、オレ⋯⋯」
「俺も⋯⋯カズと一緒だよ⋯⋯」
二人の体が同時に震え、声が重なった。
「ああぁぁっ⋯⋯!」
白い飛沫が二人の間に飛び散り、汗ばんだ肌が触れ合ったまま、カズは小崎先輩の胸に顔を埋めて、静かな喘ぎを漏らした。
「⋯⋯カズ、君、最高に可愛い」
小崎先輩がカズの髪を撫でながら、そう呟く。
カズは恥ずかしそうに目を伏せ、小崎先輩の胸に頬を擦り寄せた。
「先輩⋯⋯また、こうしてもいいっすか?」
「もちろん⋯⋯今夜も、これからもずっと、カズが隣にいてくれるならな」
カズは小さく笑みを浮かべ、小崎先輩の腕の中に身を委ねた。
深夜の静けさの中で、二人の寝息が穏やかに交わる。