### 気になるモノ
昨夜の風呂場での一件以来、カズの目は部員たちの股間にばかり目が行っていた。
ジャージの上からでも分かるような大きさ。
それが競技パンツにでもなれば、更に強調されるモノのデカさ。
カズは目線に困ってしまっていたのだが、どうしても気になって堪らない。
そこに、小崎先輩が現れた。
小崎先輩とは合宿初日にふたりで扱きあった仲で、その時は気にもしてなかったのだが、この先輩のモノもデカイんだよな。
「どうした、カズ、赤い顔して?」
小崎先輩の声に、カズは思わず目をそらした。
合宿所の隅、更衣室の近く。
汗ばんだ部員たちが、汗を拭いながら談笑している中、カズだけがなぜか異様に緊張していた。
「いえ、なんでも⋯⋯」
そう答えたが、声が裏返りそうになる。
小崎先輩は鋭い目でカズを見つめると、ふっと笑みを浮かべた。
「皆んなのモノが気になる?」
その言葉に、カズは一瞬言葉を失った。
胸の奥がドキンと鳴る。
まさか、先輩にバレているとは思わなかった。
「えっ、あ、はい⋯⋯。気になるというか、何というか⋯⋯」
カズは頬を赤くしながら、それでも正直に答えた。
小崎先輩は軽く肩をすくめると、周囲に人がいないことを確認してから、声を潜めた。
「俺のも、気になってるだろ?」
カズは反射的に視線を先輩の股間に向けてしまった。
ジャージの下に隠れたその部分が、確かに他の部員たちと比べても、やたらと存在感を放っている。
合宿初日の練習中、汗でパンツが張り付いていた時にも、その形がはっきりと見えていた。
カズはあの時から、何か妙な気持ちを抱えていた。
「⋯⋯はい」
カズは恥ずかしそうにうなずいた。
小崎先輩は、少しの間カズを見つめてから、小さく笑った。
「なら、見せてやるよ」
「えっ?」
カズは目を見開いた。
まさか、そんなことを言うとは思わなかった。
「ここでですか?」
「ああ。ただし、誰にもバレないようにしなきゃな」
小崎先輩はそう言うと、カズの手を引いて、更衣室の奥にある小さな倉庫へと誘った。
そこはトレーニング器具やボールが置かれているだけの狭い空間だったが、扉があれば完全な密室になる。
カズは緊張で胸が苦しくなった。
小崎先輩は扉を閉めると、カズの顔を見つめた。
「本当に見たいんだろ?」
カズはうなずいた。
喉が渇いていた。
小崎先輩はゆっくりと、ジャージの下に手をかけた。
「見ろよ」
そう言って、一気に下着を下ろした。
カズの視界に、そこにあるものがあらわになる。
それは、カズの想像をはるかに超える大きさだった。
太く、長く、血管が浮き出ていて、先端は赤く張り詰めている。
カズは息を呑んだ。
「どうだ?」
小崎先輩の声が、カズの鼓膜を震わせる。
「⋯⋯デカイっす」
カズは思わずそう呟いていた。
その瞬間、先輩のモノがわずかに跳ねたように見えた。
「お前の目、真剣だな」
小崎先輩は笑みを浮かべたまま、カズの肩に手を置いた。
「触ってみるか?」
カズは一瞬、言葉を失った。
だが、心臓はもうすでにその誘いに応えようとしていた。
カズはゆっくりと手を伸ばした。
指先が先端に触れた瞬間、カズは驚いて目を見開いた。
⋯⋯熱い。
⋯⋯硬い。
そして、脈打っている。
まるで生きているような感覚だった。
「あぁ⋯⋯」
カズは思わず声を漏らした。
小崎先輩はその声に反応したように、腰をわずかに突き出した。
「気持ちいいか?」
「はい⋯⋯」
カズはもう、自分でも何が起きているのか分からないまま、その硬く熱いものを両手で包み込むように握っていた。
小崎先輩は目を細め、軽く息を吐いた。
「お前、やるな」
カズは恥ずかしさと興奮の狭間で、ただ黙々とそのモノを扱いていた。
先輩の手がカズの頭に置かれ、髪を撫でる。
「カズ、お前の手、気持ちいいな」
その言葉に、カズはさらに興奮した。
自分が先輩を気持ちよくしている。
その事実が、カズの心を熱くした。
「俺も、お前にしてやりたいな」
小崎先輩の声が、カズの耳元に届く。
カズはびくりと肩を震わせた。
「えっ⋯⋯でも⋯⋯」
「いいだろ? ここなら誰にも見られない」
小崎先輩はカズのジャージをまくり上げ、下着を下ろした。
カズの股間には、すでに硬く反り返ったモノが突き出ている。
「お前も、もう我慢できそうにないな」
小崎先輩の手が、カズのモノに触れた。
カズは思わず声を上げそうになり、慌てて口を押さえた。
「あぁ⋯⋯」
先輩の手は巧みだった。
カズは目を伏せ、呼吸を乱しながら、ただその快感に身を任せていた。
「気持ちいいか?」
カズはうなずいた。
小崎先輩はさらに速さを増し、カズの腰が自然と動いてしまう。
「先輩⋯⋯もう⋯⋯」
「出すか?」
カズは恥ずかしそうにうなずいた。
次の瞬間、カズの体が硬直し、先輩の手の中に白濁した熱いものがほとばしった。
小崎先輩は笑みを浮かべながら、カズの顔を見つめた。
「気持ちよかったか?」
カズは頷き、恥ずかしそうに目をそらした。
「俺も、そろそろ出すぞ」
小崎先輩はカズの手を取ると、再び自分のモノに添えた。
「一緒に、出すんだ」
カズは再びその硬く熱いものを握りしめ、先輩の腰の動きに合わせて扱いていく。
小崎先輩の表情が、次第に苦しそうになり、そして――。
「出すぞ!」
そう言って、先輩の体が震えた。
カズの手のひらに、白濁した熱いものが何本も浴びせられた。
カズはその感触に、思わず息を呑んだ。
「どうだ?」
小崎先輩はカズの顔を見ながら、笑った。
「⋯⋯すげーな」
カズはまだ手のひらにその感触を残したまま、そう呟いた。
小崎先輩はカズの肩を軽く叩いた。
「これで、お前の目線も少しは落ち着くだろう」
カズは恥ずかしそうに頷いた。
だが、心の中では、またいつかこうしたいという気持ちが、すでに芽生えていた。
「また、今度な」
小崎先輩はそう言って、カズの手を離した。
カズはまだ鼓動が高鳴る胸を押さえながら、頷いた。
密室の空気は、まだ熱を帯びていた。