### 帰宅後
ハヤトの部屋に訪れたカズは、ハヤトに言った。
「今日はあんがとな! お蔭で頑張れた!」
そう言うカズに、ハヤトも穏やかな笑みを浮かべながら答えた。
「ま、カズの事だから必ず優勝するとは思ってたけどな」
言われたカズは、照れくさそうに頬を赤くして目をそらす。
「んなこと言うなよ⋯。でも、今度は県大会だ。オレ、絶対に優勝してみせるぜ!」
「うん。カズならやれるよ」
ハヤトの言葉に、カズはさらに嬉しそうに目を細めた。
だが、少し間を置いてから、彼は少し真面目な顔つきになり、ふと口を開く。
「でもな⋯全国大会が終わったら、オレ陸上辞めるからな?」
その言葉に、ハヤトは少し驚いた様子を見せたが、すぐに落ち着いた表情に戻り、静かに答えた。
「うん。でも、勿体無いね」
カズは少し考え込んだ後、小さく笑みを浮かべながら、ボソッと呟くように言った。
「オレ、今、いろいろとしてみてーんだ。今しか出来ねー事を、いろいろとな!」
そう言って、彼は「ニッ」と笑った。
その笑顔には、どこか解放されたような、自由な空気が漂っていた。
ハヤトはそんなカズを見て、少し微笑んだ。
「何かしてみたい事でもあるのか?」
カズは少し恥ずかしそうにしながら、しかし嬉しそうに答える。
「先ずは、久し振りに扱きっこがしてー!」
そう言うと、彼は股間に手を伸ばし、少し恥ずかしそうにしながらも、自分のモノを揉みしだく。
「陸上の練習ばっかで出してねーからさ〜、もう溜まっちゃって」
ハヤトは少し笑いながら、カズの言葉に応じるように、自分も股間に手をやる。
「ほんと、おまえは好きだね。ま、久し振りにやるか?」
「おう、やろうぜ!」
カズはそう言うと、一気に下半身を丸出しにした。
剥き出しにされたソレは、もうギンギンにそそり勃っていた。
ハヤトも遅れることなく、自分の下半身を解放する。
彼のモノも、すでに元気良くそそり勃っている。
二人は互いのモノを握り合うと、初めは優しく、そして次第に強く、早く扱き始める。
「あ、やっぱハヤトの手は気持ちいいや⋯⋯」
カズは目を細めながら、吐息混じりにそう呟いた。
その表情は、まるで心の底から悦びを感じているかのようだった。
「おまえも、相変わらず上手いな⋯⋯」
ハヤトもまた、カズの手の動きに合わせるように、気持ちよさそうに目を閉じる。
二人の部屋には、徐々に熱気が漂い始めていた。
汗の匂いと、男同士の欲望の混じり合った空気が、二人を包み込む。
「オレ、最近、一人でシコってばっかだったからな⋯⋯やっぱ、一緒にやる方が断然気持ちいいわ」
カズはそう言いながら、さらに激しくハヤトのモノを扱き始めた。
「おまえも、もうすぐ出るんじゃないか?」
ハヤトも、カズのモノを手のひらで優しく揉みながら、さらに速く動かす。
「ああ⋯⋯もう、限界かも⋯⋯」
カズは息を荒くしながら、腰を突き出すようにして、ハヤトの手に自分のモノを擦りつける。
「オレも⋯⋯もうすぐ⋯⋯」
二人の吐息が、部屋に漂う。
そして、次の瞬間—— 。
「ああぁ⋯⋯出るっ⋯⋯!」
カズがそう叫ぶと同時に、白濁した液体が一気に噴き出した。
それは、彼の腹に、そしてハヤトの手や顔にまで飛び散る。
「ああ⋯⋯気持ちいい⋯⋯!」
カズはその瞬間、全身で快感を味わっていた。
そして、少し遅れて、ハヤトもまた、カズの手の中で果てた。
「はあ⋯⋯久しぶりだったから、余計に気持ちよかったな⋯⋯」
カズは、汗ばんだ額を拭いながら、満足そうにそう言った。
「うん⋯⋯本当に、久しぶりだったな」
ハヤトも、同じように息を整えながら、穏やかな表情で答えた。
二人はしばらく無言で、部屋の静けさに身を委ねていた。
だが、カズはふと、真面目な顔つきになり、ハヤトに尋ねた。
「オレが陸上辞めたら、寂しいか?」
ハヤトは少し考えてから、微笑みながら答えた。
「寂しいよ。でも、おまえがやりたいって言うなら、応援する。オレは、おまえのことが好きだからな」
カズは、その言葉に少し驚いたが、すぐに笑顔になった。
「オレも、ハヤトが好きだ。だから、これからもよろしくな」
そう言って、カズはハヤトの肩を軽く叩いた。
二人の部屋には、温かな空気が漂っていた。
それは、友情と、そして少しの恋心が混じり合った、特別な空気だった。
そして、二人はまた、次の未来に向けて、少しずつ歩みを進めていくのだった——。