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第6話 エンチャント

「なにこれ!肩こりも寝不足も全部解消してる!魔力を込めて捏ねただけなのに・・・ポーション以上の効果じゃない!」


ララは驚愕したと同時に不安になった。


(この力が知れたらお偉いさんが囲い込みにくるかも・・・これから作るパンには微量の魔力しか込めない方がいいかも)


そう考えると、試作したパンは自分用にお店の奥にしまい込んだ。


「さあ!販売用のパンを作るわよ!子供用のクマさんパンには擦り傷が治るくらいの魔力を、大人用のパンには体が少し軽くなる程度の魔力、ご老人向けの柔らかいパンにはリュウマチが軽くなるような魔力を込めて・・・さて、焼きますか!」


ララはそれぞれパンを次々成形してかまどで焼き上げる。


かまどの火も魔力で作った特製の火。


パンがふっくらやけるけど、焦げる事はない特殊な炎だった。もちろん薪などの燃料も必要無かった。


店にパンを並べて、ララは扉のかけ札を開店にした。


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