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第7話 開店

開店初日は物珍しさで街のみんながかわるがわる来店してパンを購入してくれた。


私はどのパンが誰におすすめかをカードに書いておいたので、

みなそれを参考にパンを購入してくれた。

あまりに盛況で昼前には商品がなくなってしまったほどだ。


「初日からいいスタートね。ララは生前余程人に愛されていたのだわ。くる人皆ララのために来たと言っていたもの。なんだか、人の手柄を横取りしているようで悪いことしているみたい」


私はパンがなくなってがらんとした店内を見渡してため息をついた。


(本番は明日以降からよ。初日は物珍しさで来てくれた人がもう一度足を運んでくれないと、お店が成功したとは言えないもの。気合いを入れないと)


私はそう思うと、明日のためにお店中を魔力を使って浄化してピカピカにした。


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