「1」
私の屋敷にはおじいさまが世界各地集めた絵画があるけど、中には無名の画家が描いた絵画もあるわね。
そんな中、私の部屋にもいくつか無名の絵画が飾ってるわ。
言いにくいけどね。そんな絵画というよりその肖像画について相談したいの。
その肖像画はね、私が物心がつく頃から存在してるの。作者は不明でおじいさま聞いても覚えがないらしいわ。で、その肖像画は異国人の女性の人で、その肖像画を見るとね、まるで存在してるように感じがしてね、息遣いしてるさえも感じさせるの。そうそう、まるで人の気配が感じするから、ある時から夜中にその肖像画が描かれている女性が消えてしまうわ。真っ暗なんだけどね、明かりをつけても存在しないし、私はおかしいなと思いつつもトイレ向かうときその見慣れない女性が目撃したり、足音が聴こえてくるの。もちろん私のメイドの可能性もあるけど……。
ーー「客間」ーー
「わかりました咲夜さん。その肖像画のもとへ案内させていただけませんか?」
「わかったわ」
咲夜は私たちをその問題となる肖像画に案内する。
私たちは友人である賢木咲夜の屋敷にお邪魔することになった。ちょうどルナの肖像画のついでに巫女見習いの神木命さんがわざわざお祓いの件で相談した所である。
一応メンバーは命さん含む私八木楓、梅田虫男、永木桜、野花手鞠5人で同行することになった。
草虫こと虫男は無視家であるから、何があった時には草頼りなるから保護者として付き添いしてる。
そして、私たちは問題のある肖像画を閲覧することになった。
ーー「問題のある肖像画」ーー
「……」
そこに飾られている異国女性の肖像画をじっくりと霊視する命。
彼女は巫女見習いだが大抵の簡単なお祓い作業はお手のモノである。
そして数分後経過した時に命は口を開いた。
「……そうですか。大抵わかりましたよ」
「本当ですか?命さん」
「……どうやら、この人はいろいろと外の景色を見たかったみたいですね。なので怖がらせた事に反省してるみたいですね」
「……そっか。でも気持ちわかるかも。ずっと屋敷に閉じ込められてたから」
「そこで咲夜さんにお願いがあります。この絵を私の神社のもとに引き取らせてもよろしいですか?この人も強く望んでいるみたいですし」
すると咲夜は少しうなずいた。
「一応屋敷のモノだから、おじいさまが許可していただけたらいいと思いますわ」
「……ありがとうございます」
命は深々と頭を下げた。
ーー「神木童心神社」ーー
賢木の祖父の許可が降りたのか、屋敷の者がわざわざ童心神社のもとに運ばれていった。そしてしばらくするとその肖像画は昼夜もいなくなり、神社の中にある外の景色を眺めている異国女性がたびたび目撃するようになったと噂が立っていた。
消像画 完