私達は、魔法使いの家の中に通された。
薄暗くて、何なのかよくわからない異様なにおいがするので、どうも落ち着かない。
しかも、おばあさんが私の方ばかり見るから、気になって仕方なかった。
ふと目が合うと、おばあさんは視線をさっと逸らす。
そんなことされたら、余計に気になるんですけど…
「それで、おまえさんはわしにどんな用があると言うんじゃ?」
おばあさんは、マリウスさんに問いかけた。
「それは……」
マリウスさんは、口ごもる。
どうやら、私たちの前では言いにくいことのようだった。
「お前さんは、この二人と知り合いではないのか?」
「あぁ、そうだ……」
マリウスさんは苦笑する。
そして、小さな溜め息を漏らした。
「……わかった。話すよ。
実は、俺…ガザン王の剣を探してるんだ。
剣について何か知らないか?」
そう言うと、マリウスさんは再び笑った。
本当は私達に知られたくなかったんだろうけど、私達がここにいるから仕方なく話したんだろう。
やっぱりお宝探しだったんだね。
「もしもわしがそれを知ってるとして…
おまえさんは、その見返りにわしに何をしてくれるんじゃ?」
「え?…何って……」
「まさか、何もなくして教えてもらおうと思ったのではなかろうな。
そんな都合の良い話があるか。」
「でも、俺には……」
マリウスさんは、困ったような顔をして、私達に視線を向けた。