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第59話

「では、ガザン王の剣の情報は、薬草摘みと交換ということで良いですか?」


「あぁ、後、雑用もな。

一か月、ここでわしの手伝いをしてくれたら、話してやることにしよう。」


「一か月!?それは長いんじゃないですか?」


「そうか…なら、良いが…

別に、わしは何がなんでも手伝いが欲しいわけじゃないからな。」


「ま、待って下さい!

やります!ぜひ、手伝わせて下さい!」


マリウスさんは、よほどそのお宝が欲しいらしく、慌てた様子でそう言った。




「話は決まりじゃな。

では、早速手伝ってもらおうか。」


おばあさんは、立ち上がる。

まさか、こんな急に働かせられるとはびっくりだ。




「お前さんは、洗濯…そして、おまえさん達は掃除だ。」


私は洗濯を割り当てられた。

フェルナンさんとマリウスさんは、家の掃除だ。

そんなこと、魔法でやれないのかな?

私が思ってる『魔法使い』とは、もしかしたら違うのか…?

そんなことを思いながら、私は近くの泉に連れて行かれた。




「ここが泉じゃ。」


家からは本当に目と鼻の先だった。




「わかりました。」


私がそう言うと、おばあさんは私をじっとみつめた。




「あ、あの……」


「おぬし…その腕輪はどうした?」


「え?こ……これは、両親にもらったものですが、これが何か?」


「両親に…?ちょっと見せてくれ。」


「あ…」


おばあさんは、私の腕を取り、腕輪をじっくりとみつめ、さらにもう片方の腕を取り、同じように腕輪をみつめた。

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