「では、ガザン王の剣の情報は、薬草摘みと交換ということで良いですか?」
「あぁ、後、雑用もな。
一か月、ここでわしの手伝いをしてくれたら、話してやることにしよう。」
「一か月!?それは長いんじゃないですか?」
「そうか…なら、良いが…
別に、わしは何がなんでも手伝いが欲しいわけじゃないからな。」
「ま、待って下さい!
やります!ぜひ、手伝わせて下さい!」
マリウスさんは、よほどそのお宝が欲しいらしく、慌てた様子でそう言った。
「話は決まりじゃな。
では、早速手伝ってもらおうか。」
おばあさんは、立ち上がる。
まさか、こんな急に働かせられるとはびっくりだ。
「お前さんは、洗濯…そして、おまえさん達は掃除だ。」
私は洗濯を割り当てられた。
フェルナンさんとマリウスさんは、家の掃除だ。
そんなこと、魔法でやれないのかな?
私が思ってる『魔法使い』とは、もしかしたら違うのか…?
そんなことを思いながら、私は近くの泉に連れて行かれた。
「ここが泉じゃ。」
家からは本当に目と鼻の先だった。
「わかりました。」
私がそう言うと、おばあさんは私をじっとみつめた。
「あ、あの……」
「おぬし…その腕輪はどうした?」
「え?こ……これは、両親にもらったものですが、これが何か?」
「両親に…?ちょっと見せてくれ。」
「あ…」
おばあさんは、私の腕を取り、腕輪をじっくりとみつめ、さらにもう片方の腕を取り、同じように腕輪をみつめた。