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第150話

「それで…その方とは結婚したのですか?」


「え?ま、まさか。

私達は違う高校に進学しましたから、自然消滅…つまり別れたのです。」


「えっ!?」


シャルアさんは本当にびっくりしていた。

王族は、めったなことでは別れないみたいだし、そんなシャルアさんからしたら、付き合い始めてすぐに分かれるなんて、信じられないんだろうね。




「あ、あの…異界では恋愛は何度でもして良いのです。

結婚もです。

うまくいかなければ別れて、また新たな相手を探すのです。」


「そ、そうなのですね…」


シャルアさんはまだ驚きから覚めてないみたい…

考えてみれば、私は異界でとても自由に生きてたんだな。

シャルアさんにはとても許されないような暮らしをしてきたんだ…




「シャルアさんは、好きな方はいらっしゃらなかったのですか?」


「はい…

5年ほど前から体調もよくありませんでしたし、陛下も私の婚姻には慎重になられていたようです。

でも、あの時、無理にでもどなたかと結婚していたら…

あなたをここへ呼び戻すこともなかったでしょうに…

本当にごめんなさいね。」


「シャルアさんが謝られることなんてありません。」


私は、シャルアさんの華奢な手を握った。

可哀想...

恋も知らず、国のことだけを考えて、体は毒に冒され、遊びに行くことさえ出来ないまま、死ななきゃいけないなんて...

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