晴見紘衣
歴史・時代外国歴史
2025年08月10日
公開日
12.9万字
完結済
1714年、海で遭難したフアンが流れ着いたのは、インディオとスペイン人入植者が住む島だった。
まだ発明されていないはずの懐中時計を住人の誰もが持っているという奇妙な島。しかも時計はフアンが持つと動き、持ち主に返すと止まるという謎。
誰よりも優れた腕を持ちながら植民地に住むという、島に不釣り合いな時計師は、フアンに「島から出ていけ」と告げる。理由は語らないが、あることをきっかけに明らかになっていく。
「やっぱり、あんたは天才だったね」
3人の主人公が世代を超えて紡ぐ、過去から未来への鎮魂歌。
(大航海時代における略奪や搾取の歴史を扱っています。残酷なエピソードも出てくるので苦手な方はご注意ください)