流れ星がいくつも流れている。
淡い青色の光を放ちながらそれを見ているのは、異形の動物だ。
私はそれを絵に保存する。
白色のクレヨンで縁取りしながら、流れ星を大きく描いて強調する。もちろん青色も使って、さらには水色でグラデーションもつける。
全体の色は紫色にする。実際にはそんな色ではないのだが、絵なのでしかたない。
私は描きながら、あの異形の動物は何だろうかと思う。
鹿でもないし、牛でもない。強いていえば「麒麟」なのだが、何ともいえない。
結局、私はそれをデフォルメして描くことにする。かわいいキャラクターのような生き物。
できあがったものを見て私は満足する。しかし現実の光景とは決して同じではない。
要するに、絵は見たままにはならないのだ。