そうして、ユウシャンさんは台湾に帰る日がやってきた。
暁さんは、ユウシャンさんを空港まで見送ると言って出かけた。
私も行くと言ったけど、何故かダメだと言われた。
仕方なく1人で家に居る時間。
ふと、神桜さんの顔がよぎった。
だけど、前みたいになる訳にはいかない。
私は会いたい気持ちを抑え込んだ。
しかし…
その時、インターホンが鳴った。
神桜さんだ…!
私は玄関を開けた。
「あなたが来ないから、こっちから来ましたよ?」
神桜さんは、耳元で囁く。
「もし、暁さんにバレたら、怒られ…」
そう言おうとした時、神桜さんは私に深いキスをした。
「んんん…!
ふぅ…!」
神桜さんの長い舌に舌を絡め取られ、私は全身から力が抜けていく。
神桜さんは、キスしながら、私を抱えてリビングのソファに下ろし舌を絡め続けた。
「ふぁぁ…」
私は全身がとろけるようなキスに感じてしまう。
「好きですよ。」
私の瞳を覗き込みながら、嘘のない瞳でそう言う神桜さんに私の心は惹かれていた。
また、軽くキスされる。
「私はあなたに告白したんですよ?
返事は?」
「…私は…
暁さんの事が…」
「しっ…!
やっぱりそれ以上言わないでください。
奪ってみせますよ。
身も心も。」
神桜さんは、口の端を釣り上げて、妖艶に意地悪く笑った。
あぁ、この笑い方、好き…だ…な…
「もっと…
キスして…」
とんでもないことを言う自分を止める事は出来なかった。
神桜さんは、私の顎を持ち上げ、角度を変えて、再びキスをした。
そして、そのキスは罪悪感さえも消しとばすぐらい、素敵だった。