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第66話 盛り上がり

そうして、お月見会が楽しく始まった。


八雲さんがヤクザあるあるや、馬鹿っぽい話をして場を盛り上げ、私達は楽しい時間を過ごした。


料理は大体食べたので、窓辺のリビングで、お酒を飲んで月を見ながらまったりしよう、と言う話になった。


その時、日本酒を一気に飲んだ暁さんが話を切り出した。


「そう言えば、面白い物を手に入れたんだよ。

台湾のマフィアから、な。」


「面白いもの?

何だよ?」


八雲さんが乗る。


「これだよ。」


暁さんは、懐からやや大きめのナイフを取り出した。


ヤクザ的には、ドスというのだろうか?


私はびっくりして固まる。


「どこが面白いんです?」


神桜さんは、冷静にそう尋ねた。


「これさ、ロシアンナイフなんだよ。

ここに、1〜4のダイヤルが付いてるだろ?


どれか一つに当たれば、ナイフが飛び出すんだよ。」


暁さんは、説明する。


「へぇー。

ロシアンナイフ…か。」


八雲さんも平然とそう言った。


「どうだ、神桜。

勝負しないか?」


暁さんは言った。


「…良いですけど、何を賭けて?」


「何も。

どちらに運があるか、やろうぜ…?」


え…?


ちょ、ちょ、ちょっと待って!


なんでそうなるの!?!?


「ちょっ、冗談キツい…」


私は口を挟む。


「やりますよ」


神桜さんがワインを飲み干してそう言った。


「そうこなくっちゃ。

先攻、譲ってやるよ。」


暁さんが神桜さんにナイフを渡す。


うそ…


なんで…


どうしよ…!?


私は泣きそうになる。


神桜さんはダイヤルを回すと、ナイフを心臓に向け、引き金を引いた。












カチッ…


外れのようだ。


「やるな。」


暁さんがナイフを受け取る。






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