暁さんは、慎重に番号を選ぶと、同じくロシアンナイフを心臓に向けた。
「やめてっっっ!」
私は叫ぶ。
カチッ
外れのようだ。
「まだ、俺にも運が残っているらしいな。
さぁ、どうする?」
「もちろん、続けましょう。
私の番ですね。」
「そうこなくっちゃ。」
暁さんと神桜さんは不敵に笑う。
「やめて、お願い、神桜さん!」
私はぽとりぽとりと涙を落としながら言った。
「黙って見ていて下さい。
これは、男同士の真剣勝負なんですから。」
神桜さんは、そう言うと、番号を選んでナイフを向けた。
私はもう見ていられなかった。
カチッ
外れた…!
次は…
暁さん…だ…
暁さんは、拍手すると、ロシアンナイフを受け取った。
「やめて!
もう、勝負はついたじゃない!」
「まだだろ。
俺の番が残っている。」
「何言って…
だって、1/4なら、もう…」
「やってみねーと、分からないさ。
壊れてナイフが飛び出さないかも。
とにかくこれは真剣勝負だ。
俺が芋を引く事はない。」
暁さんは、ロシアンナイフを自分に向けて、引き金を引いた。
ナイフが暁さんに突き刺さる。
「きやぁぁぁぁあああ!!!」
私は、気絶してしまった。
目覚めると、ゲストルームのベッドに寝かされていた。
私はフラフラなりながら、リビングに出た。
神桜さんが食器を洗っている所だった。
「あぁ、夜宵さん。
大丈夫ですか?」
「あ、あ、暁さんは…!?」
「闇医者に治療してもらって、今は眠っています。
命に別状は無いみたいですよ?」
私はほんの少しほっとした。
「顔色がまだ悪いんですね。
ホットミルクでも飲みませんか?」