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第67話 ロシアンナイフ

暁さんは、慎重に番号を選ぶと、同じくロシアンナイフを心臓に向けた。


「やめてっっっ!」


私は叫ぶ。










カチッ


外れのようだ。


「まだ、俺にも運が残っているらしいな。


さぁ、どうする?」


「もちろん、続けましょう。

私の番ですね。」


「そうこなくっちゃ。」


暁さんと神桜さんは不敵に笑う。


「やめて、お願い、神桜さん!」


私はぽとりぽとりと涙を落としながら言った。


「黙って見ていて下さい。

これは、男同士の真剣勝負なんですから。」


神桜さんは、そう言うと、番号を選んでナイフを向けた。


私はもう見ていられなかった。











カチッ


外れた…!


次は…


暁さん…だ…















暁さんは、拍手すると、ロシアンナイフを受け取った。


「やめて!

もう、勝負はついたじゃない!」


「まだだろ。

俺の番が残っている。」


「何言って…

だって、1/4なら、もう…」


「やってみねーと、分からないさ。

壊れてナイフが飛び出さないかも。


とにかくこれは真剣勝負だ。

俺が芋を引く事はない。」


暁さんは、ロシアンナイフを自分に向けて、引き金を引いた。


ナイフが暁さんに突き刺さる。


「きやぁぁぁぁあああ!!!」


私は、気絶してしまった。















目覚めると、ゲストルームのベッドに寝かされていた。


私はフラフラなりながら、リビングに出た。


神桜さんが食器を洗っている所だった。


「あぁ、夜宵さん。

大丈夫ですか?」


「あ、あ、暁さんは…!?」


「闇医者に治療してもらって、今は眠っています。

命に別状は無いみたいですよ?」


私はほんの少しほっとした。


「顔色がまだ悪いんですね。

ホットミルクでも飲みませんか?」






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