目次
ブックマーク
応援する
1
コメント
シェア
通報

第5話

私はその日一睡も出来なかった。


次の日、朝日が昇ると私はすぐに家を出た。


電車に乗り都内の高層ビルに向かった。

屋上に登ると、フェンスに手をかけた。


そう死ぬつもりだった。


だって、風俗なんでしょ?

私にはできない…

見ず知らずの男たちに身体を売るなんて…


これで、自由になれる…よね…?


生まれ変わったら、今度こそ、幸せに…


フェンスに乗ろうとしたその瞬間!


「ちょっと待ってください!」


そんな声が聞こえた。


私が振り向くとそこには紺色の三揃えのスーツをバリッと着た男性が居た。


「邪魔しないでください…」


「事情は知りませんが、死ぬ事は無いでしょう…?」

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?