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第6話

事情を知らないなら、口挟まないでよ!

私はまた、フェンスに手をかける。


「待ってくださいって!

理由!

そう!

理由ぐらい説明したらどうなんですか!?」


「理由なんて言ったって何も変わらないわ!


1億円の借金で風俗に売り飛ばされるのよ!


どう?

あなた、何とかできる!?


さっさと死なせてよ!」


私は言う。


「何とかできるかもしれませんよ…?


あなたの自殺を止めるつもりはありません。

だけど、一旦僕の話を聞いてくれませんか?

それから、死にたいなら死ねば良い。」


その人はそう言った。


「嘘よ…

何とかできるハズ無いわ…」


「僕はIT会社の社長です。

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