「はっ!はぁ、はぁ。お姉ちゃん私…っどうなってた?」
「お母さんって叫びながらうめいてて、呼吸がとっても荒かった」
「やっぱり…最近悪い夢が多いんだよね(笑)。それも最悪なのがお母さんが死ぬ夢を何回も。」
「苦しかったね…。じゃなくて!そんなん言ってる暇あるならそろそろ病院行きなよ」
「いや!」
「はぁ~、結局またこんくんがいるからとか言うんでしょ」
「もぉーお姉ちゃんは分かってないな!アニメヲタクとアイドルヲタクの強さを!」
「逆になんでそんなことができるのか…宗教と同じじゃん」
「こんくんとレイク様は私の”夫”♡他にもいっぱいいるんだよ!一夫多妻制があるなら一妻多夫性があってもいいでしょ!私の精神安定剤!」
「じゃあなんでこの悪夢が続いているのよ」
「っ…それは」
「は~い、じゃあ病院いこーねー」
「んー…」
ー病院ー
「123番、
「ふぇーなんか緊張する」
「はよ行くよ!」
テクテク
「123番の方ー」
コン コン コン
「失礼します」
わっ!やった。お医者さんが女の人で良かった…
「雪野さんの悩みを教えてもらえる?」
「悪夢が止まらないです」
「うん、辛いよね。どんな夢?」
こうして優しい顔でうなずいてくれるのは神だ…
「っ…。は、母が死ぬ夢です」
「もしかしてお母さんがもう亡くなってるとかある?」
「私が14歳のころに」
「ん…。今高校三年生だよね?」
「はい」
「どうする?雪野さん。お薬出すこともできるけど、用法用量を守れなくなったらオーバードーズっていうやつになっちゃうんだよね。それにこの薬は精神が安定してない人が飲むものだから今までオーバードーズになる人が多かったんだよね」
「暴走したらその時は止めてください。なのでもらっていいですか?」
「お姉ちゃん。妹さんのこと頼みました」
「了解です」
「お薬を出しておきますね。お大事に~」
ー家ー
「寝る前に1錠か、飲みます!じゃあおやすみー」
「おやすみ。しずく」
ー朝ー
ピピピピッ ピピピピッ
「おはよー!お姉ちゃん!」
「しずく?ねれた?」
「こんなに気持ちいい目覚めは…4年ぐらいだよ!」
「よかったー!」
「おはよう!こんくん!レイク様!今日も1日よろしくね!」
「そーだ!しずくー!今日平日だよ!学校!!!!!!!!!!」
「っわっ!忘れてた!食パンちょーだい!いってきまーす」
「少女漫画風やりたいだけじゃん」