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第2話

「はっ!はぁ、はぁ。お姉ちゃん私…っどうなってた?」

「お母さんって叫びながらうめいてて、呼吸がとっても荒かった」

「やっぱり…最近悪い夢が多いんだよね(笑)。それも最悪なのがお母さんが死ぬ夢を何回も。」

「苦しかったね…。じゃなくて!そんなん言ってる暇あるならそろそろ病院行きなよ」

「いや!」

「はぁ~、結局またこんくんがいるからとか言うんでしょ」

「もぉーお姉ちゃんは分かってないな!アニメヲタクとアイドルヲタクの強さを!」

「逆になんでそんなことができるのか…宗教と同じじゃん」

「こんくんとレイク様は私の”夫”♡他にもいっぱいいるんだよ!一夫多妻制があるなら一妻多夫性があってもいいでしょ!私の精神安定剤!」

「じゃあなんでこの悪夢が続いているのよ」

「っ…それは」

「は~い、じゃあ病院いこーねー」

「んー…」


                ー病院ー

「123番、雪野ゆきの海雫みおさーん。11番へお願いします」

「ふぇーなんか緊張する」

「はよ行くよ!」


                テクテク


「123番の方ー」


              コン コン コン

「失礼します」


わっ!やった。お医者さんが女の人で良かった…


「雪野さんの悩みを教えてもらえる?」

「悪夢が止まらないです」

「うん、辛いよね。どんな夢?」


こうして優しい顔でうなずいてくれるのは神だ…


「っ…。は、母が死ぬ夢です」

「もしかしてお母さんがもう亡くなってるとかある?」

「私が14歳のころに」

「ん…。今高校三年生だよね?」

「はい」

「どうする?雪野さん。お薬出すこともできるけど、用法用量を守れなくなったらオーバードーズっていうやつになっちゃうんだよね。それにこの薬は精神が安定してない人が飲むものだから今までオーバードーズになる人が多かったんだよね」

「暴走したらその時は止めてください。なのでもらっていいですか?」

「お姉ちゃん。妹さんのこと頼みました」

「了解です」

「お薬を出しておきますね。お大事に~」


                   ー家ー

「寝る前に1錠か、飲みます!じゃあおやすみー」

「おやすみ。しずく」


                  ー朝ー


          ピピピピッ       ピピピピッ


「おはよー!お姉ちゃん!」

「しずく?ねれた?」

「こんなに気持ちいい目覚めは…4年ぐらいだよ!」

「よかったー!」

「おはよう!こんくん!レイク様!今日も1日よろしくね!」

「そーだ!しずくー!今日平日だよ!学校!!!!!!!!!!」

「っわっ!忘れてた!食パンちょーだい!いってきまーす」

「少女漫画風やりたいだけじゃん」


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