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『コミュニケーション許可局 』(通称:コミ局)
『コミュニケーション許可局 』(通称:コミ局)
53歳おっさんテケナー
現実世界現代ドラマ
2025年11月02日
公開日
20.3万字
連載中
京都大学を卒業し、大手企業・東都総合ホールディングスへ入社した佐伯ミナ。 人の気持ちを察することが苦手な彼女が身につけたのは、 《ここまでが自分の責任》 《ここから先は他人の領域》 という一本の線だった。 「本人には確認しましたか」 「その判断は、誰の責任ですか」 「それは、本人が選べることですか」 善意のつもりの介入。 勝手な気持ちの推測。 責任の押しつけ。 曖昧な社内慣行。 ミナは誰かの気持ちを代わりに決めず、事実と許可と責任を一つずつ確認していく。 やがて彼女は、本社コンプライアンス統括室へ。 そこで扱うことになるのは、個人同士の小さなすれ違いだけではなかった。 新たな雇用制度。 AIによる仕事の変化。 そして、七百八十人が会社を去る大規模な人員整理。 会社は、社員を選ぶ。 では。 社員もまた、会社を選んでいるのだろうか。 必要とされることと、 自分がそこにいたいことは、 本当に同じなのか。 分かり合うことより、 分からないまま境界を尊重すること。 現代企業×コンプライアンス×境界線。 これは、他人との間に線を引いてきた一人の女性が、 最後に自分自身の人生にも線を引くまでの物語。

第一章《許可のない会話たち》第1話 防壁、完成

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