私が飛び降りた日、葬儀で母が気にしたのは服のサイズ、妹が抱きしめたのは私の婚約者――でも私の日記がそれを全て変えました
ナポリタン
現実世界現代ドラマ
2026年02月10日
公開日
5.2万字
連載中
私の葬儀で、泣いている人はいなかった。
母は喪服の出来栄えを気にし、父は仕事の話をしている。
妹は、私の婚約者だった人の手を握っていた。
「花怜はいい子だった」
「でも、少し陰鬱だったわね」
「これで真綾も安心できるでしょう」
――私が死んで、彼らはどこか安堵したようだった。
けれど、私は遺した。
一冊の日記を。
その日記を読んだとき、家族は知ることになる。
なぜ私が「陰鬱」だと言われていたのか。
なぜ私が「部屋を譲った」のか。
なぜ私が「あの屋上にいた」のか。
そして――
なぜ、もう取り返しがつかないのか。
養女が死んだその日から始まる、
決して巻き戻せない“真実”の物語。