量子力学女子が法華経を解読してみた ――平安のおんなたちと霊獣兄妹
龍珠院地優
文芸・その他ノンジャンル
2026年07月18日
公開日
4,888字
連載中
平安の女たちが、法華経を学ぶため比叡山を登っていた。
その姿を、霧の中から見つめる二匹の霊獣――兄の珠と、妹の彩。
母と離れ離れになった二匹は、なぎこ、小町、夕霧ら九人の女たちに、懐かしい背中を重ねる。
やがて珠は、薬師如来から紫の玉と市女笠を授かり、ひと足先に女たちのもとへ。
枕投げ、ぼた餅、恋文、そして法華経。
にぎやかな日々の中で、女たちは千年の時を越え、「本当の自分とは何か」を問い直していく。
古代史、仏教、量子力学。
一見ばらばらに見える世界は、やがてひとつの物語として重なり始める。
これは、平安のおんなたちと霊獣兄妹が紡ぐ、祈りと笑いと再生の物語。