あらすじ
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「トリシャ、おまえに縁談がきた」。万年貧乏で持参金も用意できず、行き遅れとなっていたトリシャ・ノーマン伯爵令嬢の元に突如として舞い込んだ縁談。お相手は、つい先日第三王子との身分差婚を果たしたクレア妃殿下の兄・ヘルマン・リドル子爵。下位貴族ながら王家と縁戚となったリドル家が、よからぬ企みを持つ家に取り込まれる前に、毒にも薬にもならぬ家と縁付けてしまおうという思惑から成り立った、王命による婚姻だった。双方断る立場になく、婚約期間ゼロで成り立ったスピード婚。結婚式の会場で初めて顔を合わせたヘルマンに少しだけときめいたものの、領地暮らしのリドル家に輿入れしてみれば。顔を合わせようとしない使用人たちに、主寝室を訪れることのない夫。食堂にすら呼ばれず部屋でひとり食事をとる毎日。挙げ句の果てに夫が苛立ちながら「まだ居座っているのか」と呟いているのを聞いた日に、トリシャに対する嫌がらせまで始まった。どうやら夫は屋敷内に恋人を囲っているらしく、しかも彼女は身籠っているようで——? 誤解に誤解を重ねたすれ違い夫婦が仲良し夫婦となるまでのあれやこれやの物語。閉じる
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-07-23 18:00ネオ・デビューネオ・デビュー2025-05-15 19:00作者のひとりごと作者のひとりごと2025-05-15 19:00
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つけとレビュー
学生時代にどっぷりラノベにはまった者の成れの果てです。異世界ファンタジー系が得意分野。 【受賞歴】ネトコン12コミック賞(コミカライズ進行中)「魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係」閉じる
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死にたがりな貴方を殺す/愛する方法暗殺組織・黒鍵の殺し屋として育てられた孤児のリシェル。ある日、武力で大陸を席巻しているエルネスト皇国第一皇子のディランを暗殺するよう指令が下される。 敗戦国の伯爵令嬢に扮しディランの元に嫁いだリシェルは、初夜の席で彼を亡き者にしようとしたが、返り討ちで意識をおとされてしまった。 一夜明けたリシェルに告げられたのは、ディランに「慈愛の女神の呪い」がかかっているということ。 呪われた皇子と呼ばれるディランは、彼のことを愛した人間にしか殺せないらしい。 「僕を殺したいなら、僕を愛さなくてはいけないよ」「冗談でしょう!?」。 かくして依頼遂行のために、リシェルはあらゆる手段で「絶対に死なない夫」を殺しにかかるが……。 「まだ僕を殺せないってことは、愛が足りないね」と荒唐無稽な無理難題を吹っかけてくる夫の周りには、彼の死を応援する忠臣の侍従に、彼を疎む皇妃、不穏な動きを見せる軍属の部下など、怪しげな人間ばかり。 「夫は私の獲物なのに、彼を殺したがるライバルが多すぎる!」。憤りながらもメイドに扮した仲間を従え、なんとか任務を全うしようとするリシェル。 やがて彼女はエルネスト皇家が抱く闇と呪いの本質に迫るとともに、育ての親でもある裏組織・黒鍵の不穏な動きに翻弄されていく。 黒鍵のエースと呼ばれた殺し屋リシェルは、果たしてディランを殺すのか、それとも愛するのか——。 ********** ※R15(保険)※ヒロインが暗殺者としてポンコツなのはそういう仕様です。本格的な暗殺稼業の話がメインではありませんので、こんな暗殺者おかしいというツッコミはなしでお願いできたらと。※殺戮のシーンはほとんど出てきません。あくまでちょっとダークな異世界恋愛モノ(……と言い張る所存)です。
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