仮死を選んだ私に、帝王から遅すぎた溺愛
連載中·新着更新:第23話·2025年06月04日 15:54
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あらすじ
詳細
後宮入りしてわずか三年。 陸依霜は禁欲的な帝王の寵愛を、九百九十九度も受けていた。 今夜も天子の情熱に応えた後、彼は熟睡している。 彼女は斑だらけの肌を隠し、忍び足で玉座の寝台を離れる。 窓辺でかすかな口笛を鳴らすと―― 瞬く間に闇影が降り立った。 「決心は?」 夜隠の声は闇より冷たき。 薄い寝衣をしっかりと纏い、かすれ声で囁く。 「お願い…この宮から逃がして」 「お前の名は記録に残されている。外に出ることは容易ではない。──偽りの心中か、身分の抹消か、二つに一つだ」 「結構」 陸依霜は即座に頷く。 偽装でも、身分の剥奪でも、ただこの金色の牢から逃れられるなら、手段は問わない。 「半月後に迎えに来る」 黒影は夜色に溶ける。 残月を仰ぎながら、彼女は深く息を吐いた。 ついに…この檻から逃げられる。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-06-04 15:54ネオ・デビューネオ・デビュー2025-06-04 12:01作者のひとりごと作者のひとりごと
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