黙示樹境界線戦~あの赤い花を撃て~
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あらすじ
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突如、新宿に現れた“それ”は、誰にも気づかれずそこに存在していた。 空を覆うほど巨大な樹。その幹はすべての攻撃を受けつけず、白い花びらを降らせ、音も匂いも奪っていく。 やがて花びらの中から“悪魔”と呼ばれる異形が生まれ、都市は人の住めぬ終息圏へと変わった。 政府は沈黙し、正義は潰えた――それでも調査者の男たちは、この新宿に足を踏み入れる。 任務でも名誉でもない。ただ、「まだ終わっていない」から。 封鎖された街の中、彼らが遭遇したのは、一人の死者と、六人の学生たちだった。 “自由研究”のためと語る彼らの言葉の裏には、失われた家族への願いがある。 だが、境界線の内側で生き延びるために必要なのは――感情ではなく覚悟だ。 悪魔を斬り、撃ち、喰らう。 「食え。食えば気持ちが落ち着く」 吐き気と共に焼かれるワイバーンの肉。拒絶の先にある、生きるための唯一の道。 それは、“黙示の樹”に挑む者たちの、最初の夜だった。閉じる
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-08-15 23:16ネオ・デビューネオ・デビュー2025-07-06 06:18作者のひとりごと作者のひとりごと2025-07-06 06:18
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つけとレビュー
ハッピーエンド大好きミスミシンです。設定をじっくり組み込んだ濃密な世界観的作品が好きな方は楽しんで頂けるかと思います! ファンタジーやホラーをこよなく愛し、美少女・美青年・美女・美中年・美老女溺愛。ロボットも大好きです。破損ロボは浪漫。ロボットで人生が出来ている、というくらいロボが好き。 感想・レビューなんか頂けるととっても励みになります。よろしくお願いします。 X:@shin_msm閉じる
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